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休み時間の神事  作者: 山原喜寛
第六章
6/8

神事の終わり

『真実が明らかになった』

再び声が響く。

『時の歪みは修復される。しかし、失われた時間は戻らない』

周りの景色がまた変わり始める。

「しゅう」こたにが手を伸ばした。「私はもう、元の世界には戻れない」

「どういう意味だ?」

「私は過去の人間だから。でも、あなたたちは現在に戻れる」

しゅうは必死に手を伸ばした。「待ってくれ、今度こそちゃんと——」

「もう十分よ」こたにが微笑んだ。「真実がわかっただけで十分。私たちは両思いだったのね」

転校生の女の子が言った。「でも、現在のあなたには、新しい未来がある。過去に囚われる必要はない」

しゅうの手がこたにに届きそうで届かない。

「忘れないで」こたにの声が遠ざかっていく。「私たちの気持ちは本物だったって」

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