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身支度を整えて葉月さんを待っていると、玄関からノックの音が聞こえた。開けると葉月さんが笑顔で待っている。




「おはよう」

「おはよう、ございます…」




朝から眩しい直射日光に当たった気がする…。

チェックアウトすると近場の開いているお店に入って朝食を食べる。それからはバスに乗って港へ向かうと言われた。まだ寝起きの頭でぼーっとバスに揺られていると港に着いた。




「わー!」




海を見るのが久しぶりで歓声を上げる。葉月はというと綾菜にその場から動かないように伝えてチケットを買いに行った。今から乗る船を見たり、海を眺めているのは飽きない。しばらくすると葉月さんが戻ってきて船のチケットを渡してくれた。




「お金は…」

「あー、綾菜ちゃんの分は綾子さんから貰ってるから気にしないで」

「そう、なんですか…」




家から出るときは何も言ってなかったのに…。綾菜のバックにもお金は勿論入っていて、それも母から貰ったものだった。




「ありがとうございます」

「お礼は綾子さんにね」

「はい!」

「じゃあ乗ろうか」




フェリー乗り場に着くと、初めての船だからかそわそわする。海が見渡せる席を陣取ると外を眺めてはニヤニヤしてしまう。まだ港だというのに船が少し揺れているのが楽しい。




「船初めて?」

「はい!とっても楽しみです」

「外に出る?風が気持ちいいよ」

「出たいです!」




外に出るとそよ風が気持ちいい。船が出発する時刻になり、港から出向して動き始めると風の勢いが増した。髪の毛が煽られて、色んな方向に飛び散るのが楽しい。気持ちいい風や波の音、船の水しぶきを見ていると自然と笑顔になる。













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