「555」望月和子
ボブカットの女性で、臆病な性格。
街に来た当初はデスゲームを生き延びられる自信がなく、同室の唯に「私を殺して、私の分の食料を使っていいよ」と言うほどであった。唯に叱咤激励されつつ戦い、その中で菅井たちとも出会う。
元リーダーの小笠原美音に憧れていて、武智同様、美音の信者と化していた。のちに綾辻咲希に対しても似たような感情を持ったことがあり、和子には同性愛的な性癖があるのかもしれない。(本人には自覚がないようだ。)
触れた物質を分解・再構築し、別のものとして作り変える能力を持つ。いわば「錬金術」的な力であるが、質量保存の法則をある程度無視できるらしく、同素材であれば全く別の物質として生み出すことができる。鉄パイプからスナイパーライフルを作ったり、土で壁を作って攻撃を防いだりと、多彩な戦法が可能である。
ただ和子の場合、「どの物質から何を作るか」という発想力が乏しく、とっさに機転を利かせて攻防に活かすのを不得手としている。そのため、相棒の唯が鉄パイプをあらかじめ隠し持っておき、戦いになったら和子にすぐ渡すというシーンも多かった。「とりあえずスナイパーライフルを生成しておいて、あとは状況次第で切り替える」というわけである。
なお、スチュアートは彼女のことを「防波壁を壊すなどして、街の構造を変えてしまう可能性がある」と危険視していたようだが、和子にそれほどの実力はないだろう。