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サウザンド・コロシアム  作者: 瀬川弘毅
(キャラクター紹介)
12/216

付録:「管理者」データファイル②

③ ケリー 


 紺色の皮膚を持つ怪人。管理者の中では唯一の女性型で、膨らんだ胸や丸みを帯びた体など、人間の女性と酷似した特徴をそなえる。


 アイザックと同じく、元来はモニターの監視役だった。ナンバーズによる監視カメラの破壊が進むにつれ、それを妨害するかのように現れる。



「3」番の薬剤を追加投与しており、俊敏性に優れる。肉眼では姿を捉えられないほどの高速で移動し、鋭い爪で敵を斬る戦法を好む。その攻撃スピードは、芳賀の回避能力でもかわしきれないほどである。爪の切断力もなかなかのもので、和子が生成したスナイパーライフルの銃身を一撃で斬っていた。


 一方で防御力はさほど高くないらしく、動きを封じられると弱い。能見の電撃、菅井の停止能力を受けた際には劣勢に立たされていた。



 管理者の中では、能見たちの前に姿を見せたのが最も遅い。オーガストとアイザックが喧嘩になりそうになると止めており、クセの強い同胞たちを上手くまとめていた。


 監視カメラの破壊を阻止しようとしたときは単独で動いていたが、以降はスチュアートやアイザックと共闘する。そのカメラ破壊阻止もスチュアートの命令だった可能性が高く、事実、彼女が追い詰められるとアイザックがフォローに回り、そのついでに能見へ情報を伝えていた。



 最後はスチュアートを庇い、咲希の繰り出した攻撃を受けて死亡する。「種族繁栄のためには、彼が生き延びることが欠かせない」と考えたがゆえの行動であり、同胞の未来を見据えて冷静な判断をしていた。


 総じてあまり目立った行動を取らず、スチュアートの忠実な部下だったといえるだろう。ある意味、最も人間らしい情を持った管理者かもしれない。



④ スチュアート


 深緑の皮膚を持つ怪人。管理者のリーダー格であり、被験者を街へ閉じ込めて殺し合わせる、壮大な計画を立てたのも彼である。


 全種類の薬剤を微量に追加投与しており、バランスの取れた身体能力を持つ。だが、スチュアートの真の武器はその頭脳だ。自身が開発した武装ガジェットには「立体映像投影」「光学迷彩」の二つのアビリティーが組み込まれており、彼の思考を読み取って自動で発動できる。この力を使って小笠原美音を殺害し、菅井たちを脅して協力させた。


 仲間のことを「手駒」としか思っておらず、情報を漏らしたオーガストを処刑させたり、アイザックを見捨てて逃走したりと、冷酷かつ利己的な行動が目立つ。



 能見たちの前に現れたのは、唯と和子を人質に取り、菅井に最後通牒を迫ったときが最初だった。スチュアートは「管理者は被験者に姿を見せるべきではない」と考えていて、菅井たちを実行部隊として使っていた節がある。


 戦闘においては、武装ガジェットのアビリティーを存分に活かして戦う。光学迷彩を使って不意打ちを仕掛けるのは常套手段で、能見たちを翻弄した。彼の実力は仲間からも認められており、スチュアートに脅された際、オーガストは怯えていた。



 狡猾な男だが、一方では計算が狂うと臨機応変に対応できないことがあり、それが玉に瑕である。ナンバーズたちの力は彼の想定外だったし、武装ガジェットに予期せぬ不具合が生じ、劣勢に立たされることもあった。


 管理者のブレインとしての役割を果たし、抵抗を続けるナンバーズへは非情な態度で臨む。ナンバーズとの最終決戦では「0」番の薬剤を追加投与し、さらなる強さを得ることとなる。


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