第1話 観たくない現実は嫌でも目に映る…
「……以上だ。これはフォンテーゼ家としての厳命である。まずは我の兄でお前にとって叔父にあたるルドルフを見つけてこい。ではないとこれまでの王国に対する忠誠がまた疑われ、今度は一族もろとも首の支えがなくなってしまうぞ‼」
要約すると事態は深刻である。我が家の命運がかかってるから一度学園を休学して来いとの内容の父から手紙が来たので、あれやこれやの申請なり準備などして急いで自宅まで戻って見たがどうやら父は面倒ごとを自分に押し付けようとしていることだけは分かった。…その内容、冗談って言ってほしい。いやマジで…
「…父さん、まずはその話を叔父の子供達に話したのか?たしか、四人ぐらい従兄弟達がいたって話は母さんから聞いたのだけども…」
「あぁ、そこから話さないといけないのか、そういえばお前は先程まで王都にある学園にいたんだったよな…成績は悪いらしいなぁ…おい」
「あっ、あくまで模擬戦の成績が悪いだけであって座学とか応用学の方では成績はほどほどにいい成績は取ってるから!」
やべぇ、なんでこんな時に限ってその話をしてくるのかなぁ。そりゃなるべくこの気の乗らない話を逸したくて、別のところから話を切り出したのに今度は触れたくない話に流れてしまった。
「まったく、いつになったら…」と父のとてもとてもありがたーくなるような長い話を今から現在に至る過去の自分を思い出しながら聞き流そう…でないとガラスのようなハートが割れてしまうぜw…はぁ…
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…まぶしい‼ここはどこだ?今は何時何だ?かい…社にオくレてしまゾ。というか自分はイマどういう状況ダ?うン?そもソモ会シャって何だっケ?
「…〇〇さん‼〇〇さん‼今救急車に搬送されてます!もう少ししたら緊急病院で貴方は助かりますから、気を確かに…ぁああ心拍音が低下!?おい…嶋○そこの…」
何をいってル?あれ何かアしの感覚がナイぞ。っと思い少し頭を上げるとあシが両方ともないのがゲン因だった。……ナゼだがこの観たくない現ジツはイヤでもメに映るらしい。背中からヒヤ汗がどうやら流レタのがカンカク的に分かった。…モウそこからの記憶はない。
次の光景はなんだろうか?暗くて寂しいトコロにいるようだ。でもとても心地のよい温かさに包まれテイル。そしてその温かさでスグに眠たくなってイッタ。それが繰り返していき、また意識が遠のいて行く。
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