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カシム雑貨店
クモの群れを片付け、村へと急ぐ。そろそろ夕日が見えなくなりそうだ。まずいな。
この世界では夜中になると比較的強いモンスターが出現するようになる。
暗さの中の戦闘も相まって俺みたいな初心者ではかなりきつい相手なので、村などに逃げ込んで日の出を待つのが得策だろう。
村に到着する。どうやら先客のプレイヤーがかなりいるみたいだ。宿とれるかな。
「すみません。」
村人に声をかける。
「このあたりに安い宿とかないですかね?」
「ああ。それならあそこの〈猪亭〉がおすすめだよ。なかなかの穴場でね。あそこは安いのに飯がついてて、これがまた絶品なんだ。」
いいことを聞いた。
「ありがとうございます!」
「いやいや。礼には及ばん。...できれば僕の店でアイテムでも買っていくかい?安くしとくよ。」
そう言って村人が向こうのほうにある看板を指さす。[旅の必需品にはカシム雑貨店]と書かれている看板がある。かなりきれいだ。
「それではお言葉に甘えて...」
カシムさんのお店は、とても綺麗だった。幸い道中で得たお金があるので、今後も役に立つであろうアイテムをいくつか購入する。
「ありがとうございました。」
「またいらっしゃい。」
さて、宿に向かうか。確か〈猪亭〉だったよな...




