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円卓のお姫様  作者: 髙龍
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脱走大好きアレキレス

「アレキレス様、アレキレス様どこですか」

ひょんなことから田舎暮らしから王城でメイドになることになった私は、主人たるアレキレス様を探して勉強に着かせるべく捜索の最中です。

頭は悪くないし腕もたつのに勉強や訓練から逃げ出すのが大好きな困った方です。

お城にはいないと判断して城下町に出て捜索するために全身を甲冑で固めた衛兵の方と城外にでます。

貴族街を出たあたりで衛兵の方が笑い出します。

私はまさかと思い鎧兜をえいやっと奪い取ります。

兜の下から出てきたのはアレキレス様でした。

「くふふ、せっかくここまで来たのだから市場を冷かしていこうか」

私は敗北感に打ちひしがれながら騒ぎになるよりはマシかと思い兜を被せ直します。

「今回だけですからね」

悪戯は散々しかけられましたが先輩メイドに叱られているところを助けてくれたりと困っていると何処からともなく現れて助けてくれるので本気で怒れないのですよね。


一通り屋台を巡り飾り細工の屋台でアレキレス様が立ち止まります。

髪飾りと私の顔を行ったり来たり屋台の女主人に料金を支払い何かを耳打ちします。

女主人に手招きされて近づくと

「そこに座って」

と言われて指示に従います。

手に持った綺麗な組み紐を私の髪につけてくれます。

アレキレス様に顔で困りますと訴えかけますが

「いつものお礼だ」

といって聞いてくれません。

本当に困った方なのでした。

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