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青い怪物─Pastel blue monster─  作者: waka-me
─怪物の生誕─
1/11

─スライムが生誕しました─


ここはごく普通の異世界。

人がいて、モンスターがいる。

モンスターは人を脅かし、人はそれと戦う。

優れた者は冒険者と呼ばれ、それを超える者を「勇者」と呼ぶ。

モンスターの頂点が魔王であるが故に、冒険者達は魔王を狙う。

魔王がいなくなった所で、モンスターがいなくなる訳でも無いのに。




「ここは…?」


また新しいモンスターが生まれたようだ。

だがこのモンスターは、他のモンスターとは違うようだよ?


「ステータス?」

不自然にそこに存在する ステータス と書かれたボタンをそのモンスターは押した。

「なんだ…これ…?」


|あなたは怪物種 【粘状の怪物(スライム)】です|

|ステータス|

 Lv1

HP20/20 SP500/500 攻撃10 防御20 俊敏20 魔攻30 魔防20

|スキル|

粘波: 粘質の波動を放つ。身動きが取れなくなり、相手の行動を封じる。ダメージも与える。

消費SP20


ここで彼は自分が何なのかを知る。

モンスターは本来、この行為が出来ない。

何故なら、人間であればその考えを持っていて当たり前の考えをモンスターは持ち合わせていないからである。

だがたまに、それを持つモンスターも生まれる。

その中でもこのモンスターは、雑学も兼ね備えている珍しいモンスターのようだ。


これは面白くなるんじゃないかな?


「俺が、スライム?あの The弱い のスライム?いやいやいや、そんな訳ねぇよな。」

そういって彼はもう一度ステータスのボタンを押す。

当然だが、ステータスはスライムのまま。

「本当にスライムなのか。………スライムで、強くなりゃいいんだよな?いいぜ、やってやろうじゃねぇか!」


ね?言った通り。やっぱり面白いことになった。

強くなると言ってるけど、どうやって強くなるつもりなのか、興味しか湧かないよ。ラプラス君も解説をやめて。彼自身のこれからを見てみようよ。

─はい、わかりました─



「強くなるって言ったら、まずはレベル上げだよな。」

そういって周りを見渡した。

そしてある光景を見て、愕然とした。

「スライム狩りだぁぁぁ!!」

そう大声で叫んでいる人間がいた。スライムが冒険者と戦っていたのだ。

別にその光景自体はなにも不思議では無かった。

(今日すげぇ夢見たんだよ。なんかさ、あれだよ、あれ、えーっと、あれだって!わかるでしょ?)

(知らねぇよw)

そのスライム達は、脳内で会話をしていたのだ。

そう言うより、特定の種族間にだけ伝わる音波(?)で会話していた。

内容もあり得なかった。休み時間の中学生のような会話だった。

目の前に冒険者という敵がいるというのに。

(こいつら…自分が倒されるということが…分かってない…!?)

その時、初めて普通のモンスターと自分は違うと分かった。


その驚くべき事実を知った時も息を潜めていた。見つかって倒されるような終わり方をしたくなかったからだ。

この時、生まれてから30分程しか経っていなかった。

「スライムって、別に移動が遅い訳じゃ無いんだな…しかも、移動するとき音が立たなかったし…」

なんて発見もあった。



冒険者が遠くに去ってから、ため息を溢した。

「俺はまだこの世界のことばかりか俺自体もはっきり分かってない…強くなるより先に情報を集めるべきだな…」

そういってもう一度ステータスを開く。

レベルが1なのにSPが500というのは多いのではないかとか、スライムは魔法型なのかだとか色々な疑問点はあったが、それよりも目に留まる項目があった。

「アビリティ…?」

すかさずアビリティと書かれた項目を選択する。

|アビリティ|

高速移動(ハイムーブメント) 特化技捕獲(スキルキャプチャ)

「固有技能ってやつか…?というかやっぱり移動速度は速くなってたのかよ。」

そう笑うと少し緊張が緩んだ気がした。

高速移動(ハイムーブメント)についてはわかったけど、特化技捕獲(スキルキャプチャ)ってなんだ…?」


─それは、私が解説しましょう─

「だ、誰だ!」


思ったより凄く時間がかかりました。小説家やライターの凄さが見に染みるようにわかりました。活動報告でも言っていますがリアル優先でやっていきますので、更新が遅くなることはご了承下さい。

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