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復讐の黒き獣  作者: 椎木唯
第二章 王都編
18/38

俺は復讐を誓った。18

久し振りの更新です。口調こんなんだっけ?

言われた通りの部屋に入ると簡素なベットが一つ、申し訳程度の窓から零れ落ちる光だけだった。正直ここまでとは思わなかったが寝れれば良いので文句は無い。と言うか宿の相場が分からないので安いのか高いのか分からなかったがどうせ合っても無くても良くなるのだ。そう思い、邪魔にならない所に荷物を置いた。


「まぁ盗聴とか無いとは言い難いがどうせ聞かれてもいい内容だ。まずこれからの事だが金が無い。正直もっと隠れ家から持って来ても良かったがこんなに使うとはな...」


そう言って腰から金の入っている袋を取り出し二人に見せた。そこには銅色の円盤しか入ってなかった。円盤と言っても半径2センチ弱だが。

黒の見せた銅貨をまじまじと見ながらアンが呟いた。


「銅位ならそこら辺から取って銅貨に見せても良いんですけどねー、正直バレる予感ビンビンです」


アンの言う通りドウヲそれっぽく見せても恐らくバレる。何故かと言うと銅貨に微弱ながら魔力が流れており、偽物で何かしようとしてもすぐバレるだろう。と言うかすぐさまそんな事を考え付くアンの脳内はどうなっているんだか...頼もしんだからそうでないのだかよくわかない所だ。


「確かにすぐバレるな。で、その為に金を稼がなくてはいけない」


「って事は冒険者ギルドに入るんですね!?」


目をキラキラさせてアンが言う。それに対しリナがチョップで止めに入るが何故か止まらない。


「夢だったんですよね!こう、冒険者って一攫千金の夢のある仕事って感じで、でもそれと同じぐらい命の危険があって時に仲間と助け合い、協力し合い、依頼を達成する。やっぱ一度は見る夢ですよね!はぁー、あの時思った夢がこんなに早く叶うなんて...」


「いや、冒険者にならないぞ」


「え?」


一気にテンションが下がったアン。少し身を乗り出して喋っていたのですぐ目の前に黒の顔がある。


「それってどういう事ですか?」


緊張した、少し震えた声で理由を聞く。こんなに大きく夢を語っていて一瞬で壊された苛立ちなどではなく、順推に何故?と思ったからだ。

その言葉を聞いていままで黙っていたリナが説明を始めた。


「お金を稼ぐ、と言う面では冒険者になった方が良いですけど実際には一番下から、主に草抜き、溝掃除等の時間が掛かるのに報酬は少ない依頼から始めないといけない。安定的に稼ぎたいなら冒険者になった方が良いけど私達の目的とは異なる。と言う訳で冒険者になるという選択肢は消えるのです」


「えぇ...うっそだぁ...」


「残念ながらホントだ。と言うか金が無くてもやっていけるが俺達の目的は復讐だ。しかもこの国の頂点に近い奴に、だ」


そう、実際に復讐する、と言うのは簡単だが実行に移すまでが面倒なのだ。しかも相手はこの国の4番目。そうそう会える筈も無い。ここまでならアンが言った通り冒険者になって地道に位を上げるしか無くなる。ちなみに何故位を上げると会えるのかというと冒険者には位があって一番上が虹、一番下が屑石となる。虹まで行くと国家が直々に保護、または囲うなどしないと他の国の渡った時にその国の戦力になってしまうからだ。その為虹になったら王に直接証明書を渡されるほか、一生掛けても使えない程の富を貰えるのだ。

と、まぁそんな訳なのだがある一定の賞金首を殺したら同じように王に面会する事が可能になるらしい。それに王一人では命の危険があるので最低5から順位の人を付ける事になっているらしい。この場合3人で5人を相手する事になるのだが一番上はいないので幾分か楽になる。この事はこの宿に来る前に様々な場所に書いてあった為賞金首を探して殺す事にしたのだ。アンも見ていた筈だったのだが周りお食べ物に夢中で見ていなかったみたいだ。


「なので賞金首を狩る。一番早いやり方がこれだ。文句は無いな?」


金を稼げてかつ、復讐相手に会える可能性が出て来るのだ。黒は2人に確認するように問い掛けるが元々決まっていたような物なので時間を開けずにすぐ返答が帰ってきた。


「はーい、冒険者になれないのは残念ですけどね...」


「この身は黒様と共にです。あとアンは自重を覚えてください」


こうして次やるとこを確認した3人はすぐにベットに入り休息を取った。ちなみに3人一つは小さいので2つ程借りたのだがベットの左右が取り外せるようになっており、そこから伸びるように出る様になっており、3人寝れるような構造になっていたことは知る由もなかった。

てか完全に復讐とか王とか口に出していっているのに誰も突っ込まない件。どうせ聞かれてもいいような内容ですら無いのですがそれは

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