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復讐の黒き獣  作者: 椎木唯
第二章 王都編
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俺は復習を誓った。

ふむ。ここはガンガとかが来ると思っていたんだが思い違いか。

「質問?まぁそこに座ったらどうだ」


「あ、すいません」


誰が持ってきたか、それか元々あったのか丸太に座りいづらそうにソワソワしているのを見て黒は切り出した。

「で、質問というのは何だ?」


「え、あ、はい。助けてもらったことに関してはものすごく感謝しているんですけど...こう言うのは何かアレですけどタイミングが良過ぎたんですよね。も、勿論偶然って言う事もあるかも知れませんが...」


「っと言う事は俺達が助けたのは偶然ではなく仕掛けた事だと?」


「は、はい。私達は皆平民の出ですのでお金も無く...そ、それに借金もあるんです。私だけなら何でもしますからマノン達には手を出さないでもらえますか!?...すいません、熱くなり過ぎてしまって...」


まとめると、ゴブリンたちに襲われたのは黒達のせい、助けてもらった事を盾にして好き勝手やる、そう考えているのか。

まぁ隠れて見ていた時も合ったし誤魔化しきれないけど流石に行き過ぎだ。殺す!っと言わないところはもう大人と言う感じなのだが深読みし過ぎだな。

「残念ながら君の考えていることは全く当てはまらない」


「え?で、でも...」


「だが隠れて見ていたことは見ていた」


「...」


「それは相手の力を測るためであって、お前達を利用しようとしてやった事ではない。馬車に乗せてもらったことは助かったがな」


最後まで聞いて納得がいった、と言うか無理やり納得した神官風少女は立ち上がり汚れを手で叩きながらテントへと戻って行った。その最中に「...お姉様」と呟いていたが焚き火の音で掻き消されていた。

取り敢えず誤魔化すことは成功し、リナが出る出番が無かった。

何故リナがいるかと言うともしも俺達の中も誰か___主にアイツ___がボロを出してしまった時の安全策だ。リナは一度倒した敵ならそれに変身が出来るのでモンスターのせいにする事が可能、まぁドラゴンとかのブレスは再現出来ないのがちょっとアレだけどないものはないのだから嘆いていてもしょうが無い。

テントに中に入っていったこと確認し、目で合図を送るとリナの気配が消えた。

神官風少女が寝る時はいたのに何故今リナが入ってきた?と疑問に思うかもしれないがそこはリナの力で何とかしてくれるだろう。

そんな事を考えていたら徐々に陽が上がっていき、明るくなって来た。

明るくなって来たのとほぼ同時にガンガが飛び起テントを突き破ってこちらに向かって来たのは少しビックリした。

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