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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

第九位。殺戮の王女

作者: 黒犬神

幾千の戦場を見てきた


時には自らが万人の1人になって


また有るときは万を率いる王として


有るときはただの民間人として


有るときは武器を売る武器商人として


有るときは快楽を売る売春婦として


有るときは美食を売る料理人として


有るときは癒しを与えるヒーラーとして


時に戦場を沈める為に


新たな戦場を作る為に


自分の限界を知る為に


そして、幾万を過ぎると理解した


今の私に敵うものは居ない


万を越える敵をただの鉄の剣だけで打ち倒したこともある


億を越える兵士を殺した


数える事が出来ない程の民間人を殺した


星の数ほどの生命を殺した


私を殺せる物は居ないのを知った


いや、知っていた…だ


「貴方みたいな、人、は、初めて、よ………。」


「ワンさん……。ですね。今ので死なないのは驚きです。では、私と一緒に来てください。」


「いや、よ……。だって、楽しいじゃない…!!」


初めて、私を殺せるかもしれない他人を見つけた


不意をつかれたとは言え、私を致命傷にまで追い込んだ


そんなヒトは、本当に、楽しい


「さぁ、来なさい!!」


「仕方ないですね。では………。」


殺す!!








「私の勝ちです。」


「負けた………………?」


「はい。負けです。」


「………………。あは、あははっ♪あははははははは♪ゴッ、ファ……。」


負けた!!負けた!!


ついに負けた!!


「では、そろそろ本題に入りたいのですが…?」


「わたし、体に、ケンが刺さっ、てるんだけど…?」


「痛そうですね?」


いや、痛いんだけど?


あぁ、でも、ようやく負けたかぁ……


死ぬのかな……?


ヒトを殺す快感に堕ちて、何百年たったのか


最近じゃ、ただころした…だけ…私が、やりたいのは…。


「強いヒトともっとやりたくないですか?」


「やりたい。」


私より強いヒトを殺したい


「なら一緒に来て。強いヒトと戦えるよ?」


「わかったわ……。でも、その前に一つ聞、かせて。貴方の、名ま、えっ、は?」


「スレイユ。12神メンバー8番。」


「そ、う、わた、しは、ワン…。」


「ワンさん。行きますよ。」


私の名前は、ワン


破壊と殺戮の代名詞


私はこの日、12神に入った

12神の二人の話。

のちのち、またお会いしましょう。

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