Third Day
チュンチュンチュンと小鳥のなく声がきこえてきた。
『う〜』と、うなりながらも布団から手を出し時計をつかみ時間を確認する。
時計の針はちょうど6時30分をさしていた。
「うあ〜・・・おきなきゃ・・・」
低血圧でめっぽう朝が弱いため、なかなか布団から出ることができず毎朝布団のなかでウダウダしてしまう。
今日もまた起きられずに2度寝かと思い枕に顔をうずくめる。しかし、
「あ〜ぁ、寝ちゃうのかな〜?そろそろ起きないと学校遅刻だな〜」
と、いうあの憎たらしい声が頭の近くで聞こえウトウトしていた朱李の眠気をいっきに吹き飛ばした。
カッ!!!という効果音が聞こえそうなほど勢いよく目を開き、布団からはね起きる。
すると、もうすっかり制服に身をつつみ準備ばんたんの空がベットに頬杖をつきニヤニヤと見つめていた。
「なっなっなんで!!!なんで!!私の部屋にいるのよ!!」
「お前がなかなか起きてこねぇから起こしにきてやったんだよ、ありがたく思えよ〜」
と、いうとVサインをつくる。
その余裕な様子を見ていら立ちを覚え、ベシッとそのVサインを朱李は叩き撃ち落とす。
「っぃてー・・・何するのかな朱李?こんなことしていいと思ってんの?せっかく起こしにきてあげたのにお礼もなくこんなことしさ」
「うっうるさいわよ//!この居候の分際でえらそうに//!!」
すると空はジト目で朱李を見つめてきた。
「・・・・まぁ、今の今のは見逃してやるけど、お礼はきっちりもらうからな」
「なっべつに「うるさいよ」
そういうと空は強引に朱李の腕を引き、後頭部を手で押さえ朱李と深いキスをした。
「///っふ//」
朱李が苦しくなり声を出すとやっと空は朱李をはなした。
「まぁお礼は今度からこれでいいから、よろしくね朱李」
というと空は満足そうに部屋を出ていった。
朱李はというと顔を真っ赤にして呆然と空が出ていった扉を見つめていた。
(まっまた!!またやられたーーーーー!!!!)