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スランプ

作者: 祁答院 刻

わたしを泣かせるのはわたし

わたしを追いつめるのはわたし

わたしを台なしにするのもわたし

わたしを馬のように走らせるわたし


そのわたしは合い鍵で

まいにち工房に押し入ってくる

はたからみれば一人の苦悩

ほんとうは二人のせめぎあい


たとえるならばタイツの伝線

生活はすこしのほつれでひもじくなる

追求がのどもとをしばり上げ

言葉ひとつに咳をする


何人が愛しても

やさしい布団が待とうとも

わたしは逆に息が詰まってしまう

傷はぬいぐるみではみたされない


わたしはいま不幸せです

必要なものはここにあるのに

あなたは何も悪くないから

もう少しわたしはたたかいます

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