妖魔タクシー

元党員の愚痴

大府市の大府駅で客を乗せオルレアン号は熱田区の神宮前に向かう。

‐妖魔有希‐

へえ、お客さん政治家だったんですか。

‐男性政治家‐

《自民党》と言う団体をご存知ですか?

-妖魔有希‐

ええ、名前くらいは。

‐男性政治家‐

そこの所属だったんだよ。日本革命で自民党は消滅、言ってしまえば会社や工場がつぶれたようなものだ。某教会や経営家団体(けいだんれん)も然り。恥も外聞も捨てヨルハに助けを求めた者も居たが、大多数は意地と見栄張って各々(おのおの)が野営地(カストラ)を造った。しかしそんな見栄っ張りの野営地に援助は来るはずも無く、物資は不足の一途。

‐妖魔有希‐

そうですか...、はい熱田区神宮前に来ました。