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木野委員長の実家跡
一部の界隈では《地溝油》と言うヤミ食用油が出回りそれが怪薬品「カレイドスコープ」を造る大崎広小路周辺の工場で製造されてるらしい。さっきの元自民党員が関わってないといいが。さて国道19号を東に行き春日井市に入って勝川駅の近くまで来ると、手を上げられたので車を止めるとまさかの旧友で共産党委員長の木野同志である。
-妖魔有希‐
どうも、ご無沙汰です。7月10日以来ですね。でどちらまで行かれます?
‐木野委員長‐
いや、実家のアパートがあった場所に向かうんだ。
‐妖魔有希‐
某製紙工場の南ですか。行きますね。
ところが木野委員長が来てみると駐車場があるだけの更地。なぜなら2029年にオーナーが行方不明になった上、オーナーには既に直系の肉親もおらず所有権は《宙ぶらりん》のままである。こういう権利問題等はいつまでも宙ぶらりんにさせておく訳にもいかず、とりあえず県が所有権を仮所有する事になった。