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ごめんなさいしか

作者: 夜朝

ひとつだけ


「ごめんなさい」


一番最初に

これだけは

受け取ってください


君の精神安定剤

笑うのもけなすのも

するつもりはなかったけど


そんなのは

言葉が出てしまった後には

言い訳だから


自分を入れているつもりが

なかったとしても


ごめんしか言えないのです


よければ

ひとつふたつ

正させてください


もしかしたら

ずれたのかと思うから


私が相談したかった相手は

他ならぬ君だからね


こういう分野において

私の側にいる

三千人のうちの

誰を連れてきても

君には敵わないから


あのね


封筒に入れたい言葉が

いっぱいあるのに


『心配ないよ』


って

解ったら


聞きたいことも

聞かせてほしいことも

たくさん入れて

届けるのに


そういえば

君は

北風と太陽さえ

知らなかった人だった


このジャンルに詳しくないなら

私が何を気にしているのか

きっと

よく分からないのだろう


分かりづらかったのは

私のせいで

そこも

ごめんしか言えないけど


あのね

否定するのと

慎重なのとは

違うと思うのです


万難を排したいという


でも

やりすぎだなって

感じてもいる


私だって

本当は


こんなこと考えたら

失礼だなって

思うのです


寒空の下

足を動かしてくれている人に対して


それに

無駄な疑心に付き合わされる

君だって

さぞかし

しんどいだろう


北風っぽかった君は

だいぶん

お日さまになったね


今日も

ありがとう


あのね

あきらめてはないんだよ

一日も早くって思うんだよ

外に行くこと


最初の質問の答えが

プラスの予想通りなら

安心できると思ったんだ


そうしたら

たくさん

お届けしたい


飾らない

君のためだけの言葉を



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