想北國
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地驚途火忽離街
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纖阿潛憂貌杳冥
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推戸有風燈耿耿
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遙忘居處拜諸星
【句形】
七言絶句、平起、下平9青(冥、星)、踏み落とし。
【訓読】
地驚きて途火忽ち街を離る
繊阿潜かに憂へ 貌杳冥たり
戸を推すに風有り 燈耿耿
遥かに居る処を忘れ 諸星を拝す
【大意】
大地がゆれうごいた時、道という道の火は街から離れ去ったのだ。
月の女神も一人愁えるかのように、姿を表わさない。
戸をちょっと押してみると風を感じ、灯はほのかに輝いている。
そして遠くを眺めると、もう自分のいる場所も忘れて星々を敬ってしまうのだ。




