毒キノコ
「このままじゃ全く神殿に行ける気がしない。キノコを食べるぞ」
ジョニーは泣きそうな顔で頷いた。
俺達はキノコを2本づつ食べた。死ぬほどマズイ。
そして小1時間吐き気に耐えてのたうち回った。
するといきなり来た。頭がグワーンとなり笑いが込み上げて来た。ジョニーもクスクスわらっている。
「よし行くぞ!」
俺は我慢出来ずに大声で笑い出した。
「吉いくぞうだってーー演歌か?ぶわっははっははは!」
ジョニーも壊れた。
「プゲラウヒョープゲラウヒョープゲラウヒョーげらげら」
俺達は笑いながら神殿に向かった。とても気持ちいい。
先程の不安感が嘘のようだ。
とても気持ちのいい散歩が終わり神殿に到着した。
神殿の正面には巨大な人の頭部の像がうかんでいた。
俺達はげらげら笑いながら指差した。
「あたまが、でっかい頭が浮いてるよーガッハッハ」
「あ、あ、あ、頭がプゲラウヒョープゲラウヒョープゲラウヒョー」
巨大な頭部も笑い出した。大きく口を開いた。そして長い舌が俺達の足元に伸びてきた。
「し、し、し、舌が下に降りてきた、したがしたにープゲラウヒョープゲラウヒョープゲラウヒョー」
俺達は舌の上に乗り浮いている巨大な頭部の中に入って行った。
その頭部こそが神殿への入口だった。神殿に入ると中央に失われたアーツが置かれていた。俺とジョニーはその聖なる箱を担いで笑いながら船に戻った。
俺達は笑いながら騒ぎながら離陸した。
大気圏外に出ると目の前には宇宙船が現れた。船の正面にはドクロのマークが描かれていた。
通信が来た。パイレーツ・オブ・エイリアンのキャプテン・チャップ・ナメロウだ。
「おい、バイソン、この間の礼をしに来たっぴゃ」
「来たっぴゃ、きたっぴゃだって笑うっぴゃーげらげら」
キャプテン・チャップ・ナメロウは怒り狂っていた。
「馬鹿にしたっぴゃね。殺すっぴゃ」
「殺すっぴゃ、殺すっぴゃ、だってーーげらげらヴぇらら」
宇宙海賊はいきなり光線銃を撃ってきた。
「ヤバイ!シールド全開、ワープで逃げるぞ。座標入力頼むぞジョニーっぴゃ」「げらげら了解っぴゃ、プゲラウヒョーアハハハハーーー」
俺達はワープで飛んだ。だがしかしワープで出現した場所は第二コロニーの真ん前だった。
急いで舵を切ったが船の底をコロニーの外壁にぶつけて船は吹っ飛んだ。