依頼
発着所に着くなり検疫され、すぐさま賢者のいる場所に連れていかれた。
連行されたと言ってもいいような感じだ。
ジョニーはびびっていた。
「アニキー制服の人達が怖い顔で睨むんですけどー」
まー軍人達に囲まれて睨まれれば普通はびびるだろうね。
ほどなくして俺達は賢者のいる部屋へ通された。
高級感のある応接間だった。奥の席には賢者が座っている。
4人の兵士に連れてこられた俺達は、賢者の向かいのソファーに座るよう促された。
目の前に賢者が座っている。髪は長髪で真っ白、髭も長く真っ白だ。
賢者が口を開いた。
「ひさしぶりだなバイソン」
「ああそうだな賢者様」
俺は賢者アップカーナームに答えた。
「バイソン、早速だが仕事の話しをしよう。事は一刻を争う。今回の依頼は惑星サルドスに行き、失われたアーツを取り戻して欲しいのじゃ」
俺は呆気にとられた。何を言ってるんだこのじじい?
俺は賢者に尋ねた。
「サルドスってあのミラー惑星サルドスの事か?」
賢者は苦虫を噛み潰した様な表情で答えた。
「そうじゃ、古文書によれば今から数百年前に惑星サルドスに、遊星からの物体バツという物が飛来した。それ以来惑星サルドスは惑星自体が意思を持ったらしい。そして訪れる者の心を写す鏡になったとある。」
「遊星からの物体バツ・・・何だよそりゃあ?」
「何らかの生命体らしい。失われたアーツは地球の超古代文明がつくりだした、神と交信するための道具さ」
「報酬は1億、やるかやらないか今この場で答えてもらおうかの。」