生体科学技術研究所
俺達は生体科学技術研究所に向かった。俺も久し振りにジュリアに会いたくなったからだ。
研究所に着いた俺達は受付に行きジュリアとの面会を求めた。
程なくしてジュリアがやって来た。相変わらず綺麗なブラウンロングヘアーだ。
白衣を着ているがその素晴らしーいナイスボディは俺をドキドキさせる。
「もーいきなり来ないでって言ったでしょ。まったくバイソンさんはー・・あら、そちらの方が助手のジョニーさんね。はじめまして、よろしくお願いします。私はジュリア・バッカス。バイソンさんのお友達です」
ジョニーは隠し持っていた薔薇の花を差し出しいきなり告白した。
「ジュリアさん。僕は一目見て貴女との運命を感じました。僕と結婚してください!」
ジュリアも俺も受付の人も呆気にとられていた。
「い、い、い、いきなり何を言ってるんですか?バイソンさん、私を驚かせようとこの人に命令したんでしょ」
「いや俺は何もしてないぜ」
俺はニヤッと笑った。
「今忙しいのですぐに職場に戻らなくてはならないのよ。あと1時間もすればお昼休みになるから、食堂休憩室で待っててよ」
そう言って、顔を赤らめながらジュリアは走って行った。
「やるなジョニー」
俺はジョニーの肩を叩き食堂に向かった。
俺達はコーヒーを飲みながら彼女を待った。本当はワインを飲みたかったが、さすがにアルコールは置いてない。
ジョニーにジュリアとの昔話をしているうちに彼女がやって来た。
皆で日替わりランチを食べながら話した。
あっという間にジョニーとジュリアは打ち解けていた。
まるで旧知の友人のようだ。さすが女たらしのジョニー。俺は感心した。
「最近本当に忙しくて残業で家に帰れない日もあるのよ。人工生命体を作り出す事に成功して、さらに他の生物との融合して合成生物キメラを造る。もうちょっとで完成なんだけど・・・」
ジュリアは少しやつれたように見えたが、でも仕事をとても楽しんでるようだ。
「おいジュリア、無理はするなよ。何事もほどほどにな。適当にやっておけ」
ジュリアはクスリと笑った。
「バイソンさんのモットーは 人生適当 だもんね」
「ガッハッハ」
俺はとても気持ち良く大笑いした。
昼休みが終わりジュリアは職場に戻った。
俺達は家に帰りアルバムの写真を見ながらワインを飲み大いに盛り上がった。
その日は飲みすぎていつねたのか覚えていない。
翌朝目覚めテレビをつけると臨時ニュースを放送していた。
「昨日未明、生体科学技術研究所が反政府組織レッドドラゴンによって占拠されました。人質の安否は不明です。レッドドラゴンは犯行声明と政府に対する要求を提示した模様ですが、政府はマスコミの取材には全く応じる様子は無いようです」
俺は慌ててジュリアの携帯電話にコールしたが電源が切られているようだ。何事が起きているのか?
俺はバッカス少佐に連絡した。