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魔法使ってもいいですか?  作者: さび抜きで!
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第1話

 この日は高校の入学式だったのでいつもより早く起きていた。


 ここは料理や掃除、着替えも全て魔法を使うのが当たり前の世界!


 一人暮らしの加納 優希も魔法を使い生活している。魔法は得意だったので、苦労することなく生きてきた。


 いつものように準備をしているとインターホンがなった。


(こんな時間に誰だ?)


 迷惑だという感情を顔に出さず扉を開けた。


 そこにはどこか見覚えのある、だけど全く知らないおじさんが……


「あのー、どちら様ですか?」


 優希は、早く準備に戻りたかったので手短に済ませようとした。


 しかし、男は何も言わず不気味な笑みを浮かべている。


 とても気味が悪かったので、


「忙しいので失礼します…」


 と言って男を無視して扉を閉めようとした。すると、慌てて喋り出した。


「加納 優希!お前は…」


(なんで俺の名前を知っているんだ?)


 考える暇もなく優希に異変が起きた。おかしい。おじさんが歪んで見える…おじさんは、まだ何か言っている。


「ーー・ーー・ーー」


 しかし、何を言っているか聞き取れなかった。優希は気を失った……


 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜


 周りの自分に対して不思議がる声によって目が覚めた。


 桜の舞う美麗な道に立っていた。


 その先には大きく立派な学校があり、周りには入学生と思われる学生が皆歩いている。


 なぜ周りが自分を不思議がっていたのかはすぐにわかった。自分の制服が周りの学生と違っていたからだ。しかし、今は周りの声は気にならなかった。それよりもここがどこなのか、そしてなぜここにいるのかがわからず疑問だった。


(確か、家に変なおじさんが来て…)


 考えてもきりがないので校舎の前に立っている大人に聞いてみることにした。

 大人に近寄るとあっちから声をかけて来た。


「君、入学生かい?制服はどうしたの?」


「わかりません。気づいたらここにいたので…」


 優希は、状況を飲み込めていないのでそう答えるしかなかった。

 大人は困った顔で聞いて来た。


「とりあえず、名前を教えて」


「俺は加納 優希です。」


 入学生全員の名前が書いてある紙を見た。


「名前は書いてあるからこのまま第1ホールに行ってて、学生服は部屋に用意しとくから。」


「わかりました。ありがとうござます。」


 周りの学生の流れに合わせて学校に入る。

 下駄箱には自分の名前が書いてある場所があったが、当然上靴も持っていないので来場者用のスリッパを履いた。

 第1ホールに行っててと言われたが、どこにあるかわからなかったので近くにいた学生に聞くことにした。


「すみません。第1ホールってどう行くのですか?」


「俺も行くからついて来て。」


 親切な学生と第1ホールへ向かった。


 体育館には、たくさんのイスと学生がいた。

 この体育館には1階と2階にイスが置いてあり友希は一階に案内された。

 席への案内役がいないどうやら席は自由らしい

 優希は何も考えず一番後ろに座った。


 しばらく座っていると女子が話しかけて来た。


「隣座ってもいい?」


 突然の女の子の声に驚いた


 特に断る理由もなかったのでいいですよと返した。


「私は、岸田 ひなよろしくね!」


「よ、よろしく」


 少しの沈黙ができた。


「あなたの名前は?」


 そう聞かれて、自分が名乗っていないことに気づいた。


「俺は加納優希です」


「へぇ〜、優希っていうんだ〜」


(突然名前呼び?)


驚きを隠しきれなかった。


「いきなり馴れ馴れしかったかな?」


「いや、中学が男子校であまり女子に名前で呼ばれたことなかったからさ」


「そっか、じゃあ改めて優希って呼んでいい?私もひなでいいから」


「こっちは問題ないけど…」


ほとんど勢いで持っていかれた感じだった。


「それはそうと、変わった制服着てるね」


「ーー・ーー・ーー」


制服について聞かれることはわかっていたが自分も今の状況を全て把握できてなかったので回答に困った。


「制服が間に合わなかったから中学のをきてきたんだ」


今変なことを言って目立ちたくはなかったので軽い嘘をついた。


「そうなんだー、災難だったね」


(びぃーーーーーーー!)


そんな入学式ではよくある普通の会話をしているとブザーが鳴った。


体育館が暗くなり皆の視線がステージに向けられる。


ステージにはいかにも優等生風の学生が立っていた。


「お前らー!てっぺん取りたきゃ戦いかちすすめー!」


突然の大声に優希は驚く。


もっと驚いたのは、自分以外誰も驚いていないことだ。

さらに隣に座っているひなを見ると目を輝かしてステージを見ていた。


試しに投稿してみました。後から変更する部分があるかもしれません。これから、続きを投稿していきます。今後ともよろしくお願いします!

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