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詩のサークル

好い日だなぁ

作者: 齋藤 一明

好い日和だなぁ


ギラギラとしたお日様は雲の上

雲を透かしてお日様が見える



好い日和だなぁ


火照った頬を撫でる風が気持好い

水溜りにさざ波をたて、葦の葉を揺らしている



好い日和だなぁ


こんなに駆け回っても汗をかかず

セーターを脱いでも寒くない



水溜りの葦に何かがからんでいるぞ

これが蛙のタマゴなんだって

初めて見たよ



好い日和だなぁ


ゲンゴロウが泳ぐ上を、アメンボウが滑っている

水の底には糸ミミズ、団子になってらぁ



石ころだらけの大通りを、大きな機械が均している

大きなローラーで固めている

散水車もやってきた



好い日和だなぁ


工場横の溝は湯が流れているんだ

湯の中には水垢がはためいている

そこに草舟を浮かべるとおもしろいんだ



好い日和だなぁ


裏のドブをさらって、オケラでも獲ろうかな






私が小学校の一年生の頃、毎日が好い日和でした。

荒地があり、大きな水溜りがあり、工場の排水路もありました。

どう遊ぶか、自分で考えねばならない環境でした。

その秋に伊勢湾台風の直撃を受けたのです。


ふっと当時を思い出させた音楽


それは、『ロバのパン屋さん』です。


子供の遊び方が大きく変りました。

今の子供たちは、どんなことをきっかけに過去を振り返るのでしょうね。



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― 新着の感想 ―
[一言] 「好い日和だなぁ」 この繰り返しが、なんとも心地よく、ほんわかした気持ちになりました。 もういっそのこと、考えることは読者に任せて、心地よいものばかりを並べてしまうというのも、手かもしれない…
[良い点] 本当にロバがけん引していた馬車もあったのですね。ロバちゃん可愛い!と、子どもたちは大喜びしそうです。そこへ持ってきて、菓子パンの誘惑。 まず、耳から始まり、視覚、触覚、嗅覚と味覚。なんと五…
[一言] 不意に幼い頃を思い出す、音や匂い、感触なんてのもありますよね。私は最近「エンヤトット〜」のハトヤのCMを見て、叔母さん家でテレビを見ていた事を思い出しました。ハトヤ大漁苑の三段逆スライド方式…
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