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214年8月20日

214年8月20日 晴れ 金

生きている。まだ、生きている。

昨日はもうだめかと思った。でもまだ生きている。

ご主人様はまだ寝ている。

朝、銀からこれを渡されて、お互いに生きていることを喜んだ。

でも今日の朝ご飯はあるのだろうか?

怖い。

ご主人様が起きて、金と銀を睨み付けた後に聞いてきた、生きたいかと。

正直に生きたいと答えた。暴力は振るわれなかったけど、視線がすごく痛い。

逆らうな、使い物になるよう足掻け、お前たちの代金は100万円だ、ドブに捨てる気はない、使い物になるまで少しは待ってやる、飯食うぞ。

そういってご飯を取りに出ていった。

ほっとした。どうやらまだ金と銀は殺されないみたいだ。でも危ない状況は変わりなさそう。

サンドイッチとサラダを持ったご主人様が戻ってきた。

いつも通り床に正座し、足を舐めてから、手を使わずに食べた。食べた後も舐めた。

ご主人様は今日も金を作りに行くと、仕事だと言って出ていった。

掃除と洗濯、準備体操とチャンバラ。

これをこなしておけと言われた。ついでにこうも言われた。

ガキを鍛えるノウハウも糞もねーからな。精々まともに動けるようになっておけ、と。

もっと何か言われるかと、修行みたいなことを言われるかと思ったけど無かった。

でも多分近いうちに、鍛えておかないと死ぬことになるのは理解できた。

洗濯、よく見かけるあの女の人は、お金を貰って洗濯していたから従業員で間違いないはず。私たちを見ても特に何も言ってこないし無関心。

掃除、昨日教えてもらった場所から掃除道具を借りて、手早く進める。日が高くなる前に全部の終わらせた。

柔軟体操というものをしっかりこなしてから、銀とチャンバラを始めた。

ご主人様は柔軟体操さえしてれば、戦場で走り回っていればそのうち強くなれる。と言っていた。

ご主人様の古い知人が言っていたそうだ。でも私達には武芸も何もない。はたしてそれでいいのだろうか?

銀は加減を知らないのか。金に向かって全力で棒を振る。

いくら軽い棒でも、タオルが巻いてあっても痛い。

銀はもう少し加減してくれないと金は怪我しますよ。

夕方までずっとチャンバラしていた。

ご主人様が帰ってくるまで部屋で待つ。

昨日は怖くて体を拭かず、今日はチャンバラでへとへと。汗でべとべとして気持ち悪い。

日が沈みかけたころにご主人様が戻ってきた。

お酒を飲んでいたのか酔っぱらっている。

晩御飯は居酒屋で包んでもらった、野菜炒めと焼き飯を混ぜたおにぎりみたいな何かだった。

床に正座して足を舐めてから食べた。ご主人様は食事を終えていたからか、食事に足でつついてきた。食べにくかったけど、お腹が空いていたから食べ終わるのもすぐだった。

ミラー銀貨一枚を渡されて湯を買いに厨房へ、店主もあの女の従業員みたいに私達に無関心。

ご主人様の体を拭けと言われたから拭いた。一生懸命拭いたけど、使えねぇと言われて自分で拭きだした。

私たちも自分の体を拭いて、部屋の隅で毛布にくるまった。

少なくとも今日の感じでは、ご主人様は金と銀を今すぐどうこうする気はないみたい。

絶対に怒らせないように、頑張ろう。

でもチャンバラは加減するように。何度も書くけど、金は痛いです。


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