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214年8月18日

214年8月18日 晴れ 金

銀。泣き言を書かない、ご主人様のすることに嫌と書かない。私は金と書く。

ご主人様、幼い銀にやさしい対応を切に願います。


昨日言われた朝するべき事、食器を洗ってタライの中身を捨てる等をご主人様が起きるまでに行った。

泣かない、泣くとダメになる。

ご主人様が起きた。明日からは、朝一で水を瓶にいれて来ておけと言われた。明日からそうする。

昨日と同じ朝ご飯、足を舐めてから食べた。

少なくともご飯はまともに貰える。奴隷商の所よりは良い。たまに怖いが痛いはない。

仕事にいくそうなので見送った。運動は水場の横の広場を使え、横に響くだろと言われたのでそこを使う事にする。

掃除と洗濯。

洗濯、井戸の横で昨日と同じようにした。昨日もいた人、今日もいた。この宿のお客さんだろうか?

掃除、目につくゴミは昨日拾ったからすることが無い。箒がいる。

体が柔らかくなるような運動をする。チャンバラごっこはその後。

ご主人様は探索者とよばれる人なのだろう。そしていつか私たちも連れていく。そのための準備で木の棒、チャンバラ。

これはわかるが、この運動はなんだろうか?よくわからない。

運動した後チャンバラをした。命令だから真面目にした。

避けて振って叩いて叩かれた。ご主人様は痛いことしないが、銀のは痛い。

なんで当たるときに手加減しないのか、金は痛いです。でも後で謝ってくれたから許してあげる。

銀が眠そうにしたので一旦部屋に戻って休息、金も寝た。いっぱい動いたから、起きたらもう夕方だった。

今から何しようか、わからない。チャンバラのアザが痛い。今日はもうチャンバラはしない。

でもご主人様が戻るまで何を?

何も考えたくないので銀を抱きしめていた。

ご主人様がご飯を持って帰ってきた。血まみれだった。返り血だから痛くないそうだ。

コートを明日洗濯しろと渡された。今日はパスタだった、美味しかったが食べにくかった。

足を舐めるとき血がついていた。止まってしまったので、タオルを渡されたのでタオルで先にぬぐった。

厨房に宿の店主、スコットという人。

お湯はこの宿の厨房で、ミラー銀貨一枚で買える。明日からお湯を持ってくるのは私たちの仕事になる。

体を拭いて寝る。

部屋の隅で銀と共に毛布にくるまる。この生活はいつまで続くのだろうか?

生きるよ。死ぬのはもっと怖いから。

銀も生きて、死んだら悲しいから。


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