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214年8月17日

214年8月17日 晴れ 銀

朝、お姉ちゃんから渡されたので書く。何すればいいの?何書けばいいの?生きるよ。

私は銀になった。昨日お姉ちゃんと一緒に買われた、マスターに。

朝、何すれば良いか分からない、喋れない、部屋の隅、毛布、マスターが起きるまで待つ。

皿とタライを片付けろと言う。でも、分からない。マスター見るてると、クソといって、こっちだと言われてついていった。

水場、井戸、井戸水は冷たかった。洗濯はあそこでするんだって。部屋で待てだから待つ。何だろう、怖いのは嫌だ。

ご飯だった。昨日のように食べた。パンとサラダだった。

ご飯が終わったら掃除と洗濯。マスターはカネを作るんだって。終わったら体が柔らくなるような運動しろとも言われた。

マスター出る前に、お前ら死ぬと百万だ、バカ野郎、手間しか無い、と怖い顔で怒られた。怖い、なんで怒るの?わからない。

洗濯を先にした、乾くのに時間がかかるから。水が冷たいけど頑張った。部屋にハンガーがあったので干す。

掃除はカバンは触るなと言われた、触らない。ごみを拾って水場の溝に捨てに行った。

運動する。腕を回す、背中を押しあう。なんでこんな事してるのだろう?

お父さんとお母さんは?家が燃えてたのは見間違い?何でここにいるの?わからないことばっかり。

いつの間にか寝ていた。隣にお姉ちゃんもいた。

することが無いのでまた運動。

マスターいなくなったのかな。

マスターが帰ってきた、ご飯とサラダを持って。

正座、何してたか聞かれて答えた。ガキが使える訳ないのに、無駄飯、腹立つと怒られた。わからない。

朝と同じように足を舐めてから、犬のように食べた。食べてまた舐める。せっかくのご飯、なんでこんな事させるのだろうか?嫌だ。普通に食べたい。

タライにお湯、体を拭く、マスターも自分の体を拭いてた。お湯は今日と同じように明日捨てに行く。

マスターが木の棒の先っぽにタオルを巻く。明日は掃除と洗濯と運動の後、これでチャンバラでもしてろと言われた。

部屋の隅、毛布、怖い。お姉ちゃん。何とかして。嫌だ逃げようよ、お父さんは?お母さん何処?わからない、助けてよ。神様。お願いします。家に帰りたい。やだ、いや、もうやだ。こわい


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