214年8月16日
本編開始です。
プロローグの謎名詞、謎設定はたぶん後々。いつかきっと…
214年8月16日 晴れ 金
書けと言われたので書く。
私は金、ご主人様に買われた奴隷。妹共々買われた。
ご主人様が決めたルール
名前
呼び方
服従
私語の禁止
身の回りの世話
ご飯の前後に足を舐める
お皿は床、床に正座
口だけで食べる
交換日記
後でこれは見るらしい。妹に渡すのは明日の朝、それまで何かあればその都度書けと言われた。書く。
宿はどこにでもあるような普通の安い宿なのだろうか?ベッドがあってカバンが一つ、脱ぎ散らかった服と床に転がる何かの瓶。トイレは共用のが外にあるらしい。ベッド以外何もない部屋。
宿に入って早々ルールを言われて、ご主人様は出て行った。
妹と話したいがしなかった、ルールだから。何書いてるのかと見てくるが、明日見れるから。
ご主人様がタライにお湯入れて持ってきた。私たちと一緒に買ったタオルを取り出し「体をふいてろ」といってまた出ていった。
お湯濡らしたタオルで体をふく。商人の所にいた時はずっと暗い所に押し込められていたので、気持ちいい。
タオルが真っ黒になり、お湯も真っ黒になる。お湯をどうすればいいのだろうか?タオルはどうすればいいのだろうか?
ご主人様がまた戻ってきた。手にはサラダと何かがごちゃ混ぜになったご飯。
足を舐めた後に手を使わずに食べた、食べた後も足舐めた、ルールだから。靴下を取ってから舐めた、逆らわなかった。
ご主人様が私たち用の皿に取り分けたのは、自分と同じもので商人の所にいた時に比べれば量も多くお腹いっぱい。
そのあと毛布を渡されて寝ろと言われた、妹と一緒に部屋の隅で寝る。
首輪で寝にくかった、声を殺して一緒に泣いた。
生きるよ、つよく。