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第六章 - 2

自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓

http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64410751.html

 気がつくと、見覚えのある廊下に俺たちはいた。

「黄泉廊下、か」

「入ってきた扉がありませんよ!?」

 一体、あの婆さんは何を考えているんだ……。

「ん? 後ろが壁……」

「本当だ」

「今まではどっちにいっても永遠と繋がっているような感じだったのに……」

「とりあえず、進みましょ」

 俺たちは、先の見えない暗闇に向かって進んでいった。

 そして同じ光景が何十分か続き、ついに明かりが見えた。

「あれが、終点?」

「そうみたいだね」

 進んでいくと、そこには青白く光る魔方陣の様なものが書かれていた。

 そして、その魔方陣の奥には不死身婆さんがいた。

「やっと来おったか」

「あんな暗号に至急とか書かれてもすぐ来れるかっての」

「お前の父親はものの五分で解いていたがなぁ」

「初めてあれを見た人が五分で解けるか。それに、解読表もどこにあるかわからなかったんだからな」

「まあいいだろう。準備が出来たらいつ来ても構わないからな」

 じゃあわざわざ至急なんて書くなよ……。

「ちなみに、これを発動させている間、わしはここから動けないんじゃ」

「あっそ。じゃあ、早速始めてくれ」

「ああ。じゃあ娘、魔方陣の中央に立て」

「は、はい」

 真奈が、魔方陣の中央に立つ。

 淡い光に照らされた真奈は、なんだか神秘的だった。

「最後にもう一度訊く。本当にいいんだな?」

「何を今更」

「わしだって、失敗する時はある。それに、この術自体かなり難しいんじゃ。もしかしたら、今のままの方が長く一緒にいられる可能性が高いぞ?」

「真奈が生き返らなきゃ意味ないんだよ。今のままじゃ悪戯するしな」

「もう……。でも、そうですね。生き返らなきゃ、永志さまを助けることも出来ないし、優紗ちゃんや良助君、美波ちゃんに雪乃ちゃん、みんなとまた、笑うことも、泣くことも、喜ぶことも、怒ることも、出来ない。だから、私は生き返ってもう一度みんなに会う! みんなとこれから何年、何十年、一緒に過ごす!」

「ふ、それだけの気持ちがあるなら、きっと大丈夫じゃろう。そんなこと言われたら、わしも全力を出さざるを得ないじゃろう」

 全力出す気なかったのかよ。

「ちなみに、術が成功しようと失敗しようと、一度娘は消える。成功すれば、お前達に縁のあるどこかに現れるじゃろう」

「探せってことか」

「探すのはお前の役目じゃ。わしはなにもできん。遅くとも、一ヶ月以内にはこの世に戻ってくるはずじゃ」

「その一ヶ月が勝負ってことか」

「ああ。じゃあ、始めるぞ!」

 婆さんが何かを唱える。

 すると、魔方陣がより光り、強風が起きる。

「うわっ」

 俺はあまりの風の強さについつい後ずさってしまった。

 しかし、真奈はそんな風の中でも微動だにせず、魔方陣の中央で立っていた。

 ……ただ、幽霊だから風を受けないだけかもしれないが。

「もうすぐ済むぞ!」

 婆さんの声が聞こえた。

「真奈っ!」

「……永志くん、またねっ」

「『さま』だろうが、アホ義妹!」

 光りが一層強くなり、俺は目を開けていられなくなった。

 そして、次に目を開けた時、俺は占術の寺の鳥居の下にいた……。

今後の作品の参考にしたいので、感想・意見等あれば是非お願いします!


次回より「第七章」開始です

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