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200字小説

バナナ先生

作者: コスミ


 橘は、生徒の代表から花束と、やけに大きいバナナの房を受け取った。



 遠い記憶――初めて引率した遠足、昼食時に、バナナの皮で滑って転ぶという、猿人の時代から伝わるようなコテコテの失態をさらす。


 不動のあだ名がついた。


 以後十年耐え忍び、ようやく念願叶って学校を移る。


 授業初日、キューバの首都ハバナを、あろうことか言い間違える。


 もう、諦めた。



『お疲れ様でした、バナナ先生』


 定年を迎えた橘の目に、光るものがあった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] あなたのこの疾走感は只者やないですね。四駒漫画を凌駕するスピードたるや、あなたの才能に唖然とします。
[一言] 私の通っていた学校には「直角先生」なる人がいました(笑
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