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Angel knight  作者: 蒼野祐樹
7/8

第六話

久々の夢


目覚めの悪い夢


後味が悪くて脂汗が額ににじみ出てくる


傍に置いてあってフェイスタオルで拭っても拭っても止む事がない




「どうして…こう何度も夢に…」



この事件以来、俺には今まで見えていなかったものが見えるようになった。

一般的に「幽霊」というものも見えるようになり、でも見て見ぬフリ。

下手に関わるとろくな事が無い。

過去に成仏したいから、と言われて手伝っていたのだが…危うく憑かれてしまうとろこだったのだ。

まあ、この件に関しては俺の精神力が勝ち追い出す事が出来た、でも普通はあり得ない話だと聞かされる。


きっと肌身離さず持っていた紅い石と2枚の羽のお陰だろう。


それから「天使」も見えるようになった。

俺を目撃した天使達はあの時に消えていったからあれ以来狙われていない。

でも、なるべく空で舞い飛んでいる天使には注意して行動している。

目を合わせないように、見つからないように、逃げるように。








どうして…俺だけ?









普通、気味が悪くて誰にも言えない話。

なのに俺は唯一頼りになる親に今までのことを相談するために全て話してしまったのだ。





とうぜん、親は気味が悪くなる





父は自分を突き飛ばす、母は刃物を構える





俺は?





俺は…天使を消す事が出来た石と羽だけ






天使にきくなら人間にも効くだろう、と甘い考えが頭をかする





嗚呼     神様    酷すぎます






俺が何をしたって言うんですか?






アナタが気まぐれに見せたせいで俺は親に殺されそうになってるんですよ?







責任持って助けてくださいよ…






俺を助けてください、まだ死にたくありません






神様ッッッ!!!!!








「まだ覚えてる…あの時の感触を…」



両手を見詰て過去に浸る。

思い出すたびにリアルになっていく思い出。







俺はあの時…自分の親を消したんだ






天使達と同じ様に石の声が聞こえたから「生きたい!」って答えたら消えていて…






俺1人が部屋で立ち尽くしていて、静かに沈黙がただよった。






部屋中探し回った、でも親の姿が無い。






外に出てみると車も残っていた。






出かけたのではない、俺が消した。






『俺が     両親を     消したんだ』







其れからは決めた、1人で生きていくと……

何かあれば隣のオバサンを頼ればイイ。

困った事があれば他人に頼らず自分で解決する。



そして、その結果がコレ。

1人暮らしのお蔭で家事全般は人並みに出来るようになって手先が器用になった。

一番重要なのは「金」、でも心配は要らなかった。

どうやら本人達が消えても口座はのこっていたのだ。

2人とも分かりやすい暗証番号で助かったよ。


でも、俺はもう大人…なるべく使わずに置いてある。




「さぁって、生徒たちのテストでも作るか!」


妙にヤル気が出て自分の授業用のノートを捲りながら適当にテスト問題を書き上げていき仕上げにPCで形を作って出来上がり。

コピーは…金かかるし学校のコピー機借りるか。



「明日にでもコピーしてテストに備えましょう!!」



辛気臭いのは嫌いだ、しかもたった一人で。

って事で、明日は学校だし寝ます!!


























「アイツが……マモル、だったのか…」


夜な夜な、1人の男の声は守の耳に入ることなく朝を迎えた。

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