第7話 新しい魔法
宿に一旦戻ったが、寝ないで夜中になるのを待った。
自分には目的があった。
新しい魔法の入手だ。
ギルドで教えてもらった情報によると、
魔法を手に入れるには魔導書を買う。でも高いらしい。
魔導院で教えてもらう。学校みたいなところらしく、時間もかかるし金もかかるらしいので却下。
魔術師の弟子になる。これもただでは教えないだろうし、魔導院と同じで却下。
残された道は、スペルオーガに教えてもらうってことだけだ。
ひさしぶりの真夜中のダークエルフになった。
まずは、中階層のコボルドシャーマンを見つけるところからだ。
9、10階層くらいにいそうだ。
3匹捕まえて教えてもらったところ、新しい魔法は、スリープ(睡眠)、バインド(1分間拘束)、レジスト(魔法耐性)だ。
炎系以外の攻撃魔法はもってないんかい!
スリープとレジストは微妙だが、3匹までしか意識を奪えないし、バインドは重宝しそうだ。
レジストは発動した魔法を打ち消す魔法だ。
ファイヤーボールならレジストできそうだが、エクスプロージョンはできそうもないって感じの魔法だ。
とりあえず、3匹は殺して、下階層へと降りていく。
1階層はソロで余裕だが、2階層となるとオーガの少PTが多くて早速、バインドの魔法を使うことになった。
相打ちとバインド、なかなかいい。
三階層にいよいよ降りていった、オーガの中PTがいるのでやっかいだ。ただ、ニ階層ほどPT数は多くない。
いきなり、探知した。向かってくるオーガ6匹だ。3匹の意識を奪い同士討ちをさせる。スペルオーガはいない。
相打ちさせると残りのオーガがいるので最後の始末は自分でしないといけないのが面倒だ。
次のPTは素通りし、3つ目の少PTにスペルオーガはいた。4匹。スペルオーガは少PTが多いようだ。
やっと捕まえられた。3匹の意識を奪い4匹目を始末させ、あとは、スペルオーガを残して相打ちさせた。
1匹オーガが残ったが始末し、スペオーガを1階層まで連れていけばいいだろう。
2階層では、2匹しか新たに意識を奪えない。1匹すでにスペルオーガがいるからだ。
少PTが多いのをくぐり抜けないといけない。バインドを使う。1分間で殺さなければいけないのでオーガの首を狙う。
なんとか凌いで1階層に戻れた。スリリングすぎる…。
バインドを教えてくれたコボルトシャーマンありがとう。殺しちゃったけど。
1階層でいよいよ教えてもらう。
ポイズン(毒の状態異常)、パラライズ(麻痺の状態異常)、サンダーウェブ、ブラスト、サンダーストーム、コキュートス。
6つの魔法を手に入れた。さすが、スペルオーガ。
ポイズンは微妙だ。正直使えない。
パラライズは、単一麻痺魔法だ。バインドよりも麻痺の方が使えるかも知れない。
サンダーウェブは麻痺属性付きの雷系全体魔法なので重宝しそうだ。
ブラストはファイヤーフレイムよりも強力だが火系単一攻撃魔法だ。微妙だ。
サンダーストームとコキュートスは強力な雷と氷の全体魔法だ。自分のレベルとMPで撃てるかどうか試してみる必要がある…。
最後に、スペルオーガは始末した。ありがとう、スペルオーガ。
無理は禁物なのでこれくらいで引き上げるとしよう。
明日は、PTがないのでゆっくり寝れる。
迷宮の外にでたら朝になっていた。