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第6話 初クエスト

翌朝、酒場でPTに合流した。


まだ竜人のユーノがきてない。自分について聞かれたら、いろいろまずいことが多い…。


「そういえば、ダークエルフって珍しいけどどこからきたの?」


さっそく、エルフが聞いてきたよ。ここは、嘘をいって切り抜けるしかない。


「それは、秘密なんだ。そう言われて里をでた」


「ふーん、呪術師ってあなたしか見たことないけど、他にもいるの?」


おお、核心をついてきた。


「ダークエルフの里にはいたよ。それでも少ないけどさ」


ギルドにも言った嘘だ、これしか思いつかない俺…。


竜人がそのときやってきた。遅れてきたのはクエストを受注してきたからだった。


迷宮の北の森で巨鎧熊が複数目撃されたらしい。


その討伐が条件だ。3頭倒さないといけないとか。あれってかなり強かったような気がするが、Bランクなのか?





さっそく街をでて北に向かうと城門が見えてきた。衛兵が立っている。

城門ってでかいな、というか街からでようとしなかったから外がどうなってるか初めて見る。


「外にでかけるのか?北の街道沿いの森に強い魔物がいるから今は危険だぞ」


「その魔物を退治してくるクエストを受けたの」


エルフがギルドカードを見せたら、通してくれた。


街道を進んでいくと森が見えてきた。けっこう、奥まで広そうな森だ。

というか、でかい森の中に街道が通っているって感じだ。探すだけでも大変そうなんだが…。


「目撃された場所から探すわよ、右の森に入っていきましょう」


探知を発動するが、150mまでが限界だ。見つかるんかな。


「前方に狼っぽいのがいる。6匹だ。」


でかい狼がいた。3mくらいある。これって普通のPTならやばくね?


「3匹は拘束した、全体強化をかける」


戦闘が始まった。噛み付いてくるだけだ。火とかは吐かないようだ。


前衛3人が狼を切り裂く、肉質が柔らかいので攻撃しやすそうだ。


6匹全部を始末したが、迷宮の魔物とは違って魔石にはならないようだ。


そのあと、2度ほど魔物と戦闘をした。


討伐対象ではないが、魔物を狩ると報奨金が貰えるらしく、部位をはぎとって進んだ。


エルフが足跡を見つけたようだ。足跡を辿っていくと水場が見えた。


なんかいる…。2匹だ。もう1匹はどこだ?


「水場に2匹、目標の巨鎧熊だ。拘束した」


水場にたどり着くまでに意識から残り1匹の場所を探ってみた。


どうやら狩りに出かけてここに戻ってくるようだ。3匹目の足跡を見つけたので跡をつければいいか。


このまま殺すことにした。2匹動きが固まっているところを全員でざくざくと刺していく。


我ながらシュールな戦闘だよな。


討伐の証拠品として、牙と右手を持っていくことになった。


残り1匹を追う。


「たぶん、足跡があるのでこっちにいると思いますよ」


さりげなく誘導してみた。能力を疑われるのはまずい…。


程無く、こっちに向かってくる巨鎧熊を探知した。


「最後の1匹がいました。拘束します」


そして、またざくざくと以下略。


「これでクエスト達成ね、さっさと戻りましょう」


帰り道は戦闘もなくギルドまでたどり着いた。


実は、でかい狼の死体にでかい狼が10匹群がっていて、死体を食べていたのを探知して避けたのだがやばそうなのはそれだけだった。


あれを10匹はさすがに無理だ。というかあっちを討伐したほうがよくね?


さすがに、金より命がおしいので、無理はしなかった。


報酬を貰い酒場で分前を貰ったけど、迷宮で稼いだほうが金になるし経験値も稼げるしよくね?


「クエストより迷宮で戦ったほうが自分には向いてるみたいです」


ぶっちゃけてみた。


「確かに拘束あると討伐クエストはつまらんな」


「本当は、厳しいクエストのはずだったのよね、これって。次からは迷宮だけにしましょう」


狼とエルフも同意したので、次からは迷宮に行くことになった。

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