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第13話 東欧での討伐

ネロディの酒場でボルベルクに会った。


「景気悪い顔をしてるな、戦争に負けたんだってな」


「しょうがないじゃない、私も死にそうになったのよ!」


「アヴェルアーカが死にそうになったなんて言うのは久しぶりに聞いたな、どんなだったんだ?」


「もう地獄みたいなところだったわよ、機人の攻撃が豪雨のように降ってきていたわ、それで冒険者もたくさん死んだのよ」


「そうらしいな、戦争に行った奴はほとんど帰って来てないんだ、お前たちはよく無事だったな」


「セージのおかげよ、セージがいなかったら確実に死んでたわ」


「俺は仲間を助けただけだ、ボルベルクは運がよかったな、行ってたら確実に死んでたぞ」


「俺は運だけはいいんだ、危ない目には何度もあったけどな」


「そっちは景気がいいようね」


「ああ、怪我したやつらも全員治った。治療費も馬鹿にならないんだぜ。それにまた武装獣が増えたしな」


懲りずにまたガトリングウルフを増やしたようだ。あれはスコーピオンくらいにしか役に立たないぞ。


「私たちの戦力は当分いらないみたいね、それよりいい儲け話とかないの?戦争で赤字になっちゃったのよ」


「それならスカンジナビアに行けばいいんじゃないか?ジブラルタルほどひどくはないぞ」


「あそこは寒いから嫌なのよ、それに兵隊がでるような戦場は当分辞めとくわ、冒険者向きのがいいのよ」


「なら機人狩りしかないな」


「たくさん狩れるところがあるの?そんな穴場はもう他の冒険者に狩られてるんじゃないの?ギガースがいるところは嫌よ」


「それがあるんだよ、ほら俺たちもスンツバルに行った途中で機人の群れとなんども遭遇しただろ?」


「そういえばそうね、普通なら冒険者か軍隊が片付けてるわ」


「機人たちはどうもア・コルーニャで失敗した代わりに東欧を狙ってるようなんだ、それで頻繁に機人を投下していってるんだよ。機人たちは、スカンジナビアみたいな広い地域を制圧するのにドラゴンを使ってるだろ?それで最近はドラゴンもでるようになってるんだ。欧州連合から東欧に討伐クエストがでてるんだが、そこでジブラルタルが関係するのさ。今は武装獣を持った冒険者が足りないんで討伐クエストが消化できてないんだよ、だから儲けられるんだ」


「2人でドラゴンの群れを討伐するのは嫌よ」


「そこのセージなら遠くの機人でも見つけられるじゃないか、危ないときは逃げればいいのさ」


俺かよ、確かに今の俺なら半径800mくらいまでならいけるな。


「確かにそうね、でもギルドの依頼だと逃げた時にキャンセル料が発生するから、依頼なしで行くわよ」


「俺はいいぜ、東欧に行こう」


俺たちは2機のヘルハウンドで東欧に向かった。補給車と大型のトラックも1台づつ付いてくる。ギルドから借りたのだ。

運転手はボルベルクの傭兵団から借りた。もちろん、有料だ。報酬の1割と行ったらボルベルクが飛びついてきたのだ。現金だやつだ。運転手の名前は、デリックとバロンだ。


「いくらなんでもドラゴン型機人相手に2機の武装獣じゃ危ないんじゃないか?」


デリックは心配性のようだ。


「あたしとセージならギガース1体相手でも平気よ」


まあ、1体ならよしとしよう。でも2体以上いたら逃げる。今回は補給車とトラックを守らないといけない。借り物だしな。ドラゴンならその点、マザーシップやギガースと違って機人を吐き出さないから安心だ。


俺もレベル182になったので、上級魔法を12発は撃てるだろう。最上級魔法なら6発といったところか。探知が大幅に広がったので遠隔から殲滅できる。近寄らなければ機人はジャマーを出さないのだ。

ちなみに手持ちで一番射程が広いのはやはり、雷系超上級魔法テスラだ。これだと3発が限界だ。

ファンデルワールスゼロはない。この魔法の開発をしてない。この世界の知識を使えば完成できるのではないかと今頃気が付く俺だった。


この世界にネットはない。レアメタルがジャイアント以上の機人からじゃないと取れないのだ。機人がレアメタルをどうやって生成しているのかは不明のようだ。魔石による魔導機関といい、レアメタルといい、この世界には機人がなくてはならないのだ。その機人を駆逐しようとしている。矛盾した世界だ。


さっそく、機人を探知した。ドラゴンは2機だ。これならいけるだろう。テスラは使わない。機人を破壊しすぎると金にはならないからだ。


「一旦止まるぞ、前方700mに機人を発見した。ドラゴン2機にジャイアント多数だ、スコーピオンもいる。トラックは森で隠れていろ。補給車と武装獣で向かう」


「俺も行くのかよ、ちゃんと守ってくれよな」


心配性のデリックが文句を言っている。補給車はバロンにしておけばよかった。次からはそうしよう。時間もない。


「守ってあげるわよ、私とセージがいれば安心よ」


さすがに1台でも守るのはしんどい。だが、補給車は必要なのだ。


これくらいならヘルハウンド2機の相手に丁度いい。俺たちは戦いを始めた。補給車を前方で守りながらスコーピオンを駆逐していく。同時にジャイアントとドラゴンとも戦わなくてはいけない。面倒な戦いが始まった。傭兵団も連れてくれば楽に戦えたのだが、ドラゴンがいるので嫌がったのだ。ボルベルクの臆病さにも困ったもんだ。


アヴェルアーカが1回補給を行ったが、ドラゴンを2機沈めた。ヘルハウンドの可動式ヘヴィスナイパーキャノン砲はギガース用なのだ。ドラゴンなど相手じゃない。後はジャイアントを始末すれば、スコーピオンだけだ。


「これはドラゴン3機だと無理ね、2機が限界だわ」


「俺もそう思う、補給車のお守りがあるので3機は無理だ」


まあ、3機もいたらテスラを撃ちこんでやるからいいだろう。


群れを2つ突破し、1つをテスラで破壊した後、やっかいなものと合流した。嫌な予感がする。そう軍隊だ。


どうやら冒険者が不足しているので欧州連合が軍隊を出してきたようだ。


「俺は隊長のマーヴェリックだ。お前たちは冒険者か?こちらに冒険者が来るとはギルドから聞いてないぞ」


それはそうだろう、俺たちはギルドを通してない。勝手に駆除しているだけだ。アヴェルアーカに相手をしてもらおう。


「私はアヴェルアーカ、こっちはセージ、冒険者よ。ギルドを通さないで機人と戦ってるの。すでにドラゴンの群れを3つ駆除したわ」


「ヘルハウンドに乗ってるということはもしかしてジブラルタルの生き残りか?これは珍しい冒険者に会ったな」


嫌な思い出を掘り返すな!だがマーヴェリックは無頓着のようだ。


「そうよ、私たちはあの戦場の帰還者よ、あのギガースと戦ったわ」


「ここから先は軍隊の管轄になる、付いてくるなら報奨金を出すぞ」


「金額次第ね、いくら出してくれるのかしら?」


フェンリル2機分は出してくれるらしい。だが、アヴェルアーカは不満な顔をしている。


「その2.5倍よ、それ以下の金額なら私たちは帰るわ」


アヴェルアーカ、それは高すぎじゃないか?まあ、俺は交渉が苦手だ。任せるしかない。


「分かった。2倍で手を打とうじゃないか」


「いいわよ、それで契約するわ」


そうして、俺たちは軍隊に付いていった。もちろん、デリックとバロンも一緒だ。


「ジブラルタルはどうだったんだ?負けたと聞いているが?」


また、マーヴェリックがいらんことを聞いてきた。


「あそこは地獄だったわね、敵の攻撃が豪雨のように降ってきたなかで戦ったわ、それで冒険者たちは殺されたの」


「そんな中でよく生き残ったな、普通なら死んでるぞ」


「このヘルハウンドのおかげよ、シールドを4つも同時展開できるの、これがなかったら死んでたわ。だからヘルハウンドに乗ってる軍隊以外はほとんど死んだのよ」


二人の話はこのまま続いたが省略しておく、俺たちは軍隊に付いていくことになった。


この部隊の主力はレックス製のフェンリルだ。後衛のキャノンタランチュラもレックス製だ。ちなみに俺のヘルハウンドはサウスランド製だ、サウスランドはギガースと対抗するためにこの機体を作ったからだ。実際には、サウスランドとレックスの共同開発だそうだ。その生産にあたってはサウスランドが行なっている。


そして、この部隊はレックスから来ている。

モスコーヴィヤは相変わらずスカンジナビアで戦闘中なので、東欧の機人に対してはレックスに依頼した。

サウスランドは戦争に敗北した痛手とジブラルタルとア・コルーニャで反撃に備えているのでしばらくは動けない。

中欧連邦共和国と西アジア連合国は北アフリカで戦闘中だ。

今動けるのはレックスだけなのだ。


ここから先は楽だった。まず補給車をかばう必要がないからだ。自由に動ける。

気にするのはキャノンタランチュラにスコーピオンを近づけさせないことだけだ。

それをしながらドラゴンに攻撃をしかけていく。次々とドラゴンが沈んでいく。


これで報酬がフェンリル4機分なのだ。おいしい話だった。


東に向かうにつれてドラゴンが増えていく。エストニアについた。ここが最後だ。

ドラゴンが10機いた。


キャノンタランチュラの護衛はフェンリルに回せて、俺とアヴェルアーカはドラゴンを倒しに向かった。

ヘヴィスナイパーキャノン砲で撃ちまくる。キャノンタランチュラの支援が撃ち込まれる。

近づくと炎の弾がやっかいだ。ドラゴンとの距離を取りながらヘヴィスナイパーキャノン砲を撃つ。

遠距離でも十分有効だ。これは身長500mのギガース用に作られたのだ。

徐々にドラゴンが減っていく。フェンリルとは違うのだよ、フェンリルとは。ふははは。


そうして、バルト地域で俺たちの仕事は終了した。ここから先は東欧ではなく北欧だ。


報酬を貰ってネロディに戻ろうとしたが、引き止められた。契約を延長したいらしい。


俺たちはしばらく東欧で軍隊と一緒にドラゴン狩りをしていた。


そこで、俺たちはスカンジナビアの異変を聞いたのだ。

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