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第12話 グラナダの警備

俺たちはグラナダの警護に就いた。

街の外に常駐している。


理由は2つある。

1つは絶望的だが、生存者が戻ってくるかもしれないからだ。

2つは機人による反撃に備えてのものだった。


まあ、反撃されたら撃退できる保証はない。


アヴェルアーカはあれからヘルハウンドをまた買った。

まだ半額セール実施中なのだ。機人による反撃に備えてのものだろう。


俺ももうフェンリルに戻すつもりはない。それほど、ヘルハウンドの性能は優秀なのだ。

戦争の報酬がでたのもあった。負けはしたけど契約は契約だ。戦争には参加して戦ったのだ。

もちろん、死人には報酬はでない。死亡者が大量に出たので報奨金を払ってもそれほど懐は痛まなかったのだろう。


それほど冒険者が死んだのだ。半額とはいえヘルハウンドは高額だ。乗り換えなかった冒険者は多かったのだ。


「今回は、散々ね、報酬がでたけどヘルハウンドでトータル赤字だわ」


そりゃ、2機も買えば赤字になるだろう。


「それに死にそうになったし、今回はあまり楽しめなかったわ」


「アヴェルアーカに死なれたら、俺も目覚めが悪い。死ななくて本当によかったな」


「セージがいなかったら死んでたわ、本当にありがとう」


「仲間なんだから助けるのは当たり前だろう?気にするな」


「気にするわよ、これででかい借りができちゃったわ」


「まあ、ちょっとづつ返してくれればそれでいいよ、俺の手助けをしてくれればそれでいい」


「機人は反撃してくるかしら?」


「さあな、そればかりは分からないな。反撃してくるようなら逃げればいい、どうせ勝てないさ」


「あら、セージが弱気なことを言うなんて珍しいわね、初めて聞いたわ」


「ボルベルクも言ってただろ、たまには臆病になることも生き残るには必要なんだって」


「まあ、それは私も否定しないわ、セージが真っ先に逃げてくれたから今生きてるわけだしね」


「逃げ遅れた奴らはみんな死んだみたいだな、誰もここには戻ってこない」


そう、俺たちは生き残りを待っているのだが、誰も戻ってはこないのだ。

まあ、戦争なんてそんなものだろう。仕方がない。


「これからどうするの?」


「この任務が終わったらネロディに戻ってまたクエストを受けるさ、ギガースにはさすがに懲りた」


俺たちは3週間警護の任務についた後、ネロディに戻った。


俺のレベルは182まであがっていた。

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