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第2話 世界の状況

「組んでもいいよ」


実弾系魔法は効率が悪い。一々物質を生成しないといけないからだ。仲間がいた方が便利だ。


俺はアヴェルアーカとPTを組むことにした。


「まずは機人の街の倒した機人を回収しましょう、あれは高く売れるのよ、あなたは車を運転できるの?


「車を運転したことはありますよ」


「じゃあ、私のトラックに乗り込んで頂戴」


やけにでかいトラックに俺は乗り込んで、機人の街まで行く。


「まずはジャイアントの部品を回収するわよ」


「こんなでかいの乗らないよ」


「解体して部品をもっていくのよ、その車のアームはそのためにあるのよ」


アヴェルアーカは器用にジャイアントを解体して部品を回収していった。

スコーピオンという蠍たちも解体して部品を回収していく。


俺もグラビティフォースで手伝った。これは重力制御魔法なので物も運べるのだ。


スコーピオンからは主に魔石を取り出した。この世界にも魔石はあるのか。


魔石は魔導機関に必要らしい、フェンリルやトラックも魔導機関で動いている。


スコーピオンを全滅させたことで大量の魔石が手に入った。


でかいトラックはなにやら山盛りになった。これで動くのか?積載オーバーじゃない?


思った通り、のろのろとしか動かない。これでネロディの街までいくんかい…。


途中で盗賊に遭遇した。どうやら治安が悪いようだ。盗賊も武装獣をもっている。4機だ。

やはり、動物の形をしている機械の虎や狼だ。


ブラストを撃ち込んだところ、撃破したようだ。動かなくなっている。

武装獣には魔法が効くから楽に倒せる。


「あなたの魔法ってスゴイわね、また収穫が増えたわ」


「これもトラックに載せるの?もう載らないよ?」


「街まで行って、トレーラーを借りてくる、あなたはここで待ってて」


暇をつぶしていると、なにやらトレーラーが4台きた。そのまま持っていくようだ。

結局、トラックとトレーラー4台、あとはアヴェルアーカの武装獣を連れて街に戻った。


「今回は、大儲けね、こんなに儲かったことなんてないわ」





とりあえず、この世界のことを聞いた。


この大陸はユーラシア大陸というらしい。…?、すごく聞き覚えがあるんだけど。

どうやら元の世界に戻ってこれたらしい…、俺の世界ってこんなんだっけ?


機人は500年前に宇宙からやってきたというのが定説らしい。SFなのか?ファンタジーじゃなかったのか?


機人による侵略により、人類は善戦したが、やがて追い詰められていった。石油の枯渇だ。

それを救ったのも機人だった。ようするに機人から取れる魔石だ。


魔石により魔導機関を開発したが、魔力がないと魔導機関を制御できない。

そこで魔力をもつ人造人間を作ったそうだ。


エルフ、ロード(鬼)、ヴァンパイア、ハイヒューマンだ。


人類の反撃がはじまった。人造人間の大量生産と魔導機関による武装獣だ。

人造人間たちはその魔力で魔法を開発した。攻撃魔法の発明だ。さらに、人類は機人を攻め立てていった。


それに対して機人はジャマー、そうあの銀粉だ、これを身につけることによって、膠着状態になった。

魔導機関や魔法はこのジャマーによって阻害されてしまうのだ。


武装獣は、最初は魔導機関による魔導砲や攻撃魔法により戦っていたが、ジャマーによって実弾を使うようになった。


戦いが続くにつれて人類は疲弊していった。それが今の世界だ。


今では人造人間の生産は廃れてしまったそうだ。

だが、人造人間は、生殖能力があった。人造人間はその魔力の高さで未だに生き残っているらしい。一方、魔力がない人間は機人に殺されていった。


この500年で人類の大部分が人造人間で、残りはそのハーフということになった。…、ダークエルフはいないの?


そう、俺の姿はダークエルフのままなのだ…。


ちなみに人造人間同士のハーフというのは珍しいそうだ。例えばハイヒューマンとロードからはどちらかしか生まれない。

稀にハーフというのが生まれるのだ。人間と人造人間の間には子供はできないそうだ。

なので人間は滅亡危惧種ということらしい。


ここはヨーロッパのドイツらしい。ドイツという国はなくなった。当時の国はほとんど滅亡したということだ。

この国はレックス連邦共和国というドイツ周辺の国が集まった大国だ。


西欧ではイングランドが機人の一大拠点となっている。

そこからマザーシップという飛行空母で機人をどんどん投下していってるようだ。


ここをレックス連邦共和国とサウスランド連邦共和国が担当している。


サウスランドは、フランスと南欧を合わせたような国だ。


北欧では、スカンジナビア半島が機人の一大拠点となっている。ここはモスコーヴィア連邦共和国が担当している。


モスコーヴィヤは東欧、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、西ロシア周辺を合わせたような大国だ。


欧州連合はこれに加えて2つの国家があるらしい。


イタリアからバルカン半島周辺までを統合している中欧連邦共和国、黒海周辺、中東周辺からなる西アジア連合国がある。この2カ国の主な担当は北アフリカだそうだ。


中央アフリカと南アフリカを機人が抑えているため、北アフリカの維持をこの2国が担当している。

北アフリカを機人に突破されると地中海や中東まで侵入されてしまうからだ。


北アフリカは戦場なので欧州連合を共同管理しているが、実質はこの2カ国が管理しているそうだ。


「東アジアではどうなってるの?」


日本や朝鮮半島を機人の拠点にして中国やシベリアを攻め立てているようだ。東アジアやシベリア周辺をまとめているのが東亜連邦共和国だ。俺の故郷は無くなっているのか…、泣いた。


「アメリカは助けてくれなかったのかな?」


一応聞いてみた。


最初に機人に狙われたのがアメリカだったそうだ。今は中央アメリカまで機人が攻めていて、それどころじゃないらしい。


以上がこの世界の状況だ。

今回はこれから起こる物語の世界観です。そうここは地球なのです。説明書きが長くなってすみません…。

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