第1話 アヴェルアーカ
ここはどこだ?
街並みが見える。元の世界に近いが廃墟だらけだ。ビルは崩れかけ森に飲み込まれている。
探知を発動した。今では500mまで探知を発動できる。レベル120は伊達じゃない。
探知に引っかかった。どうやら意識があるが奪えない。機械のような生物だ。
近づいてみるとそれは機械で出来た巨大な蠍だった!
蠍が俺を発見した。体から銀粉を出している。銀粉により探知が阻害された。ブラストを打ち込んでみた。
レジストされた。蠍が向かってくる。俺はグラビティフォースで逃げた。
どうやら、蠍の大群が追ってきているようだ。街をでるところで、蠍の大群に雷系最上級広域攻撃魔法テスラをぶち込んだ。
蠍の大群は全滅した。
街に戻って死んだ蠍を観察してみた。やはり、機械でできている、なんだこれ?
どうもあの銀粉は魔法を阻害する効果があるようだ。チャフみたいなものか?
あれを突破するには実弾が必要だろう。それもかなり強力なものが必要だ。相手は機械の鎧を来ている。
魔法で実弾を生成して撃ちこむっていうのはどうだろう?
名前は実弾系中級攻撃魔法バレット(貫通弾)。作ってみよう。
森で飯を調達しながら試行錯誤していたらなんかできた。これも魔導院の資料室を読みあさったおかげだろう。
街で機械の巨大蠍を探す。…いない。
本当に全滅してしまったようだ。
もっと探してみよう…。なんか出てきた…。機械の巨人だ。ビルほどもある高さだ。
こいつで実験だ。近づいてみると銀粉を出し始めた。実弾系中級攻撃魔法バレットを撃ちこむ。当たった、が効いてない…。
銀粉を大量に出し始めた。まずい、飲み込まれるとおそらく魔法が効かなくなる。グラビティフォースで逃げる。
巨人は足が遅かった。遠くから見てみるとなにやら胸のあたりが丸く赤く光っている。機械の鎧はそこにはなかった。
某光の国からやってきた正義の味方か?いやいやいや、あんな形してないし敵としか思えない。
あそこなら効きそうだ、弱点なのか?。銀粉の外からバレットを撃ちこんでみる。びくともしない。
こうなったら赤い部分に集中攻撃だ。バレットを撃ち込んでみると赤い部分が黒ずんできた。効いてるのか?
グラビティフォースで距離を取りながら、さらに撃ちこんでみると巨人は倒れた。観察してみるとやはり機械だ。
やはり、正義の味方ではなかったようだ。あれは機械じゃないし、背中にチャックを付けた人間だし。
どうもバレットは威力が足りないようだ。相手がビルほどもある巨人だからもっと強力な魔法が欲しい。
ギガバレット(超貫通弾)を作ってみよう。森で飯を調達しながら作った。実弾系上級魔法ギガバレットだ。
この魔法は今の俺のMPでは、5発くらいしか撃てないだろう…。燃費が悪い、使えるのか、これ?
巨人を探しに街に戻った。巨人を見つけた。やはりでかい…。また銀粉を出している。
距離をとりながら胸にギガバレットを撃ち込んだ。一撃で死んだ。これって巨人があと4体でてきたらアウトだな。
相手は機械だからマジックドレインも効かなそうだ。問題がありすぎる。機械の敵の意識はみんな奪えないようだ。
街の探索は諦めた。巨人よりすごいのがでてきたらこちらのMPが尽きる。
ギルドカードをみた。おお、レベル122だ。久しぶりにレベルがあがった。巨人は覇竜よりも経験値が高いらしい。
俄然、ヤル気がでた。探索を続ける。巨人をもっと倒そう。
結局、巨人は5体しかいなかったようだ。レベルは130でとまった。
分かったのはギガバレットを撃つより、バレットを連射する方が燃費がよかった。
実弾系の魔法を増やそう。実弾系中級魔法アーマーピアシングハイエクスプロッシブ(徹甲榴弾)だ。
機械の鎧を貫通し、内部爆発する魔法だ。使えるのか、これ?なんかバレットより発動に時間がかかるんだが…。
街を探索した。迷宮と違って機械の敵は復活しないようだ。
もう、敵はいないようだ。
街を南下してみる。なんか機械の巨大な狼が機械の巨人と戦っている。ある意味シュールだ。
狼が勝ったようだ。遠くから眺めてみると狼から人が降りてきた。
初めて、人を見つけた。言葉は通じるのだろうか?近づいてみた。
英語を喋ってるようだ。これなら通じる。
「あなた、こんなところでなにしてるの?この街は機人のエリアよ」
「近くに人のいる街はないかな?」
「この近くだとネロディの街になるわね」
「案内するわよ」
機械の巨大な狼に乗って進んでいく。
「この狼はなんなの?」
「あなたそんなことも知らないの?これは武装獣フェンリルよ。レックス製なのよ」
「レックスってなんなの?」
「はぁ…、ほんとになんにも知らないのね、レックスは国の名前よ」
「私は冒険者のアヴェルアーカ、あなたの名前は?」
「セージっていいます、冒険者になりたいんだけどどうすればいいの?」
「ギルドに登録すればいいのよ、でもあなた武器をもってるの?」
「双剣なら持ってますよ」
「そんなの何に使うのよ、機人には通用しないわよ」
「魔法なら使えますよ」
「機人には魔法は通じないわよ」
「対機人用の魔法があるんですよ、実弾系攻撃魔法です」
「なによそれ、聞いたこともないわ」
「機械の巨人も倒しましたよ」
「正直、信じられないわね」
「あの街の機人はすべて倒しました」
「そういうなら行ってみてもいいわよ」
機人の街に戻った。ネロディに行きたかったのになあ。
「あそこに倒れているのが機械の蠍、巨人はあっちに倒れてます」
「ほんとにあなたが全部倒したのこれ?」
「そうですよ、実弾系攻撃魔法で倒しました、撃ってみせましょうか?」
「そうね、見てみたいわ」
「バレット!」
ビルの一部が吹き飛んだ。
「ほんとに魔法なのに実弾なのね」
ネロディに着いた。アヴェルアーカのフェンリルに乗って付いてきたのだ。
俺はギルドに入って窓口の女の子に声をかけた。
「ギルドに登録したいんですけど」
「武装獣は持っているの?」
「もってないですね」
「じゃあ、簡単なクエストから受けることになるわね」
「それでいいですよ」
ギルドに登録したので外にでたら、アヴェルアーカがいた
「ねえ、セージ、私と組まない?」
新しい章が始まりました。今回は主人公の能力がほとんど封じられた世界のはずです…。