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第23話 ダークエルフの消失

10年がたった。俺も90才を超えているが、まだ若い。ダークエルフは何才まで生きられるんだ?

イーストノワールも完成し、今は農地確保のための外壁を立てている。

今度の外壁はノースノワールとサウスノワールをつなぐ外壁だ。

これでさらに農地が増える。うれしい。


中学校を街に1つづつ立てた。もちろん無料だ。知識がないと職人は育たない。職人も必要だ。


それとやっと念願の蒸気機関が完成した。これで石炭の需要も増えるだろう。生産を増やしてくれるかな。

とりあえず、汽車をノースノワール→イーストノワール→サウスノワール→ノワール→ノースノワールと引いた。

もちろん、逆方向にも汽車を運行した。

馬車より早くて便利だろう。貨物列車も走らせる。そろそろ、輸送に問題がでていたのでこれで解決した。


隣の街まで引いたほうがいいのだろうが、魔物がいるので今は無理だ。


ウェストノワールはまだ建設する必要はないだろう。

まあ、金もそんなにないしな。


それとトルメキア帝国もやっと持ち直したようだ。

それでも帝国主義では民主主義に勝てない。トルメキア帝国はジリ貧になるだろう。





俺が仕事をしていると、総統から使者がきた。討伐依頼か?


「総統から依頼があります」


「面倒ごとなら断るぞ」


「アルノールの宰相に任命したいということですが、お受けいただけますか?」


やってもいいがしがらみはゴメンだ。


「自分の好きなようにしていいのか?それが条件だ」


しばらく、使者が帰って確認すると言っていたが、条件を飲んだようだ。


「お好きにしてもいいということです」


「なら受けるぞ」






俺はラングの街にいる。宰相とやらをしている。


やることはノワールでやっていたことと同じだ。


まずは、衛生面の向上、治安の維持だ。


だが、金がかかる。


ノワールでは、街の発展と共に少しづつ始めればよかったが、今度は国単位だ。


まずは、街道の整備から始めるしかないか。


万里の長城ではないが、街道沿いに壁を張ることにした。


ノワールを中心に各街へと壁を張っていく。


これで大狼や一角ウサギ程度なら防げるだろう。


ラングではなくなぜノワールかというと、既にノワールはアルノールで最大の街になっていたからだ。


金はノワールから捻出することにした。鉄道を引いたことでさらに経済が活発になったのでこの国にとって金のなる木になっている。


各街と接続することでノワールの経済はさらに強くなっていくはずだ。


その途中で簡易砦を用意した。魔物避けの休憩所だ。野営する場所が必要だからだ。


国全体の5分の1まで壁と簡易砦を作ったところでラングとノワールは接続した。


国全部の街道に対して壁と簡易砦を維持する金はない。


これが限界だろう。


このエリアは、全て石畳にした。


まずは、このエリアに対して設備投資する。


ノワールの周辺は商業の街にした。ノワールの生産物を回すことにする。


これだけで周辺の街は活性化した。


その金をさらに投資に回すことにする。


ラングは金融の街にする。その支店をこのエリアに拡大させる。


国が銀行に金を貸し、銀行が商人に金を貸すのだ。


ノワールだけでは、生産物が足りなくなった。


工業の街をさらに立ち上げる。その周辺を商業の街にする。


これの繰り返しだ。


やがて、このエリアは十分な利益をあげることになった。


外壁を作り、農業を立ち上げる。


公衆トイレを作る、肥料を農業に回すためだ。


酪農も行う。さらに肥料を生産する。


このエリアには、ゴミの収集を行い、清潔さを保ち、学校を建て、教育を身につけさせる。


所謂、ノワールを中心とした巨大なノワールを作ったようなものだ。


これでさらに資金ができた。


ここまでで20年が経った。俺は110才だ。まだ見た目は年をとってないようだ。なぞだ。


この国の南部は巨大な農地を作るつもりだ。そこに資金を注ぎ込む。


南部は、商業と農業のエリアだ。


街道を壁と簡易砦を建て街をつないでいく。


やがて、南部のエリアとラングが接続した。


ここを重点に、農業を拡大し、それを扱う商業の街を立てる。


ゴミの収集を行い、学校を立てた。


さらに20年がたった。俺は130才になった。


後は、東部と西部も巨大なノワールのようなエリアにした。それぞれラングと接続している。汽車も走らせている。


これでほぼ完成だ。俺は170才になっていた。まだ見た目は若いのだ、なぞすぎる。


気づくとアルノール共和国は強大な国になっていた。


後は、富国をしたら強兵だ。


迷宮はノワールだけではない、小さい迷宮も点在している。それを使って兵士を鍛えるのだ。


少迷宮の確認は俺が直々に行った。


それは、とある少迷宮でのことだ。あの光景を見たのだ。


そう、ゴブリンシャーマンによる召喚術だ。


俺はかまわずその魔法円に飛び込んだ。


そして、龍殺しのダークエルフはこの世界から消えた。

今回で2章は終わりです。


内容は本来は2話分をまとめたのでちょっと簡略化しました…。


次は未来とロボットの世界です。一応帰還編とするつもりです。

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