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第21話 ダークエルフの統治(2)

俺は、仕事をしていた。

これでも採算や投資の配分というのもを考えないといけないのだ。

特産品やこの街特有の食べ物といったものがあるため、観光客も増えている。


公衆馬車は利益を出している。畜産、酒、工業品や商人からの売上も上々だ。

魔石も冒険者の死亡率を落ちるようにしてからは増加している。

設備投資に回せる資金も以前より増えている。


ただ、農業に対しては魔物対策や外壁の建築と実質赤字だ。

課税も少なめにしているせいなのだが、危険な街の外での仕事となるため上げる訳にもいかない。

農業は割のいい仕事にしないと人が集まらないのだ。


兵を維持するにも金がかかる。魔物対策として砦に兵を常駐させるのもお金がかかるのだ。

治安維持といった仕事もある。

職業の中で兵隊というものは、なにも利益を出さないのだ。


工業では、治金がメインだ。

前の世界での便利な製品を次々と生産している。プラスティックはないのでそれは木で代用している。

ガラスも使用しているが、耐久性として木の方がいい。ガラスは酒の入れ物に必要だ。

酒の売上に伴ってガラスの生産も上げている。

これらの売上にも設備投資が必要になる。生産規模をさらに拡大するのだ。さらなるガラス職人、鍛冶職人の育成をしなければいけない。


問題は生産をあげても原料が不足気味なことだ。

これもどうにかしたいが、俺の領地以外でのことだから手を出せない。あまりにひどいようなら鉱山を奪うか?

とりあえず、後回しにしている。


幸い、植林を考えなくても木は自然と増えている。邪魔なくらいだ。

それくらいこの世界の森の繁殖力は高い。そりゃ、森だらけになるわけだ。


酒の生産についても拡大している。問題はやはりガラスだ。不足しているガラスの代わりに樽ごと販売することもしている。樽は木で生産できるからいい。

その点、畜産は楽だ。餌は自給か輸入すればいいのでいくらでも拡大できる。後は、発酵食品なのでチーズは紙、バターは油紙で包めばいいだけだ。ビニールが欲しいがないものはしょうがない。


あとは、医薬品と衣料品だがこれは諦めている。知識やセンスが俺には全くない。

自然と衣料品が増えるのに任せている。人が増えれば衣料品の需要も高くなるのに任せているのだ。

需要に生産が追いつかなくなるようなら、職人の育成もまた必要になるだろう。


唯一の医薬品は、アルコールだ。蒸留酒から作れるからだ。傷口の殺菌にも燃料にも使える。

意外と、アルコールランプは見栄えがいいためか受けている。薪や油よりは、炭もださないのもある。


元からこの世界にある冒険者向けの塗り薬も生産を上げている。効果は以前の世界にはなかったくらい高い。

その分、価格も高いのだ。一般向けには高価なため出回ってなかった。それを改善する必要がある。


公衆トイレもそうだが、清潔さが高くないと病気になったりして死亡率があがる。清潔さを保つ必要がある。

ゴミの収集や焼却などの設備も清潔さを保つには必要だ。これにも金がかかる上に、利益を出さない。

だが、公共サービスにしないと利用する意味がないからだ。


ちなみに、ガラスや鉄類については廃品回収を推進している。材料が不足気味だからだ。エコも大事だ。


生産物が増えれば、自然と商業も活発になる。商業の街でそれらを販売しているからだ。


第二の商業の街を作る必要がある。これにもそろそろ着手しないといけない。最初は商業で2つ、工業で2つとなる予定だったが、商業で3つ、工業で1つは必要になりそうだ。

工業は、やはり原材料不足で生産をあげる限界がそのうちくるだろう。

工業の街はもともと余裕をもって大きめに作っておいたのもある。工場は大きな場所をとるからだが。


トータルでは黒字だ、それを工業への設備投資、外壁、街の建設に回すことにする。


商業の街の建設をいよいよ始めよう。第3の街だ。イーストノワールとする。

建設のためには、人を外から雇わないと足らない。募集しないとなぁ。


それと義務教育ではないが小学校を立てた。教育も必要だ。街に1つづつだが入学できるのはこの街の平民のみだ。貴族は勝手に勉強しろ。他の街の面倒はみない。費用は無料にしたが昼飯は持参させる。そこまでは金は出せない。

これでなりたければ勝手に商人になれるだろう。商業を発展させる。イーストノワールに商人は必要だ。





アルノール共和国のラングの街、総統府ではテオクライオンは頭をかかえていた。


ダークエルフが人をどんどん集めている。なにやら新しい街を作っているようだ。


この国の人口がノワールへと集まっている。


元々、ノースノワールとやらとサウスノワールとやらは他の街よりも規模が大きいのだ。

それをさらに増やそうとしている。


周辺の貴族からも苦情がきているが、どうすることもできない。


共和制をしいているため、基本的に国民の移動は自由だ。平院への投票権もある。

そうすることで貴族がむやみに税を重くすることを防いでいるのだ。


今までは、ノワールの街の視察をしていなかった。


事実上、独立を宣言しているからだが、一度様子を見てみる必要がありそうだ。


まず、文をダークエルフに出してからだな…。

苦手な回がまた来ました…。


ちょこちょこ修正やら削除やらをしてみましたがこうなりました…。

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