第18話 トルメキアと伽盧皇国との戦争
エルフを連れて1週間かけてノワールに戻った。
特に異常はないようだ。総統からなにも言ってこない。
久しぶりの戦争は面白かったが、以前ほどではなかった。物足りなさがあった。
どうやら、伽盧皇国がまたトルメキア帝国へと戦争を仕掛けたようだ。
よく飽きないものだ。まあ、自分には関係ない。
トルメキア帝国の首都、トルメキアンでは紛糾していた。
皇帝ナウルヴァーンは怒り狂っていた。
「伽盧皇国が攻めてきただと!」
「パロアとの敗戦を聞きつけて我が国が弱っていると思ったのでしょう」
「戦う兵力は残っているのか?」
「バロアの砦以外の兵は後方の街に待機させていましたが全滅しました」
「龍殺しのダークエルフのせいか!他に兵はあるのか?」
「治安維持用に兵はいますが、それを出すとこの国の治安が荒れるかと思います」
「平民から徴兵すればいいではないか」
「重い税で平民も苦しんでおります、この上、徴兵を行うと国内がさらに疲弊するかと…」
「かまわぬ、貴族達から治安維持の兵を集めさせよ!徴兵も行う!それとアルノールへ救援依頼の使者を出せ!この状況はアルノールのせいだ!」
アルノール共和国のラングの街、テオクライオンにトルメキアから使者が届いていた。
「トルメキアから救援依頼がきておる」
貴族たちを集めて議会を開いていた。
「トルメキアの危機はアルノールが原因だからトルメキアを救えと言うことだ、ダークエルフのせいでトルメキアには兵力がないそうだ」
「我々には全く関係ないではないですか!トルメキアが一方的にパロアを攻めたのが原因だ!」
「全くその通りだと私も思う、だが、伽盧皇国がトルメキア帝国を併合するのはまずい。龍殺しのダークエルフがいなくなれば、我々にも火の粉が降りてくるやもしれない。いつまでもあやつをあてにはできないのだ」
「ではトルメキアのために兵を出すということですか?」
「いや、それよりいい方法がある」
今回は短くてすみません。次回が長いのでこちらが短くなりました…。