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第14話 エルフの訪問

俺が執務室に戻るとエルフがいた。

虎と狼はすでに冒険者を引退したそうだ。死なずに引退できるものは少ない。いいことだ。

竜人はいまだに現役のようだ。


「あなたが領地をもつなんて意外よね」


「覇竜も歯ごたえがなくなって、迷宮も昔と違ってつまらないんだよ、5階層ができんものかな」


「こないだも覇竜が地上にでてきてうちの国じゃ騒ぎになったわよ」


「あんなの魔法を撃ちまくればすぐ死ぬだろ」


「一人で覇竜を殺すなんてあなたくらいのものよ」


「まあ、この国でもノワール以外で出現すると俺が呼ばれるな。伽盧皇国は戦争していたが、やはり疲弊しているのか?」


「正直、景気は悪いわね。税金もあがってみんな苦しい生活をしているわよ、まあ、冒険者には関係ないけどね」


エルフもAランクにあがって金には困ってないようだ。


「あの狭苦しい迷宮でよく戦う気になるな」


「こっちの迷宮の方が難易度が高いのよ」


「一番難易度が高いのはトルメキアのようだな、一度行ってみたかったが、今の俺には仕事があるので無理だ。それで何のようだ?、伽盧皇国に行く気はないぞ」


「ノワールの街と貿易を促進したいらしいのよ」


「それを言うなら俺じゃなくて総統に言え」


「伽盧皇国はあなたに宰相の地位を用意すると言ってるわ」


「興味はないとは言えないが、ノワールの拡大が今の俺の仕事だ、ここでほっぽり出すことはできんな。いずれは後2つ街を作るつもりだ、伽盧皇国ほどじゃないが小国くらいの力になる」


「それが伽盧皇国には気に入らないのよ。アルノール共和国だけどんどん豊かになっているわ」


「戦争なんてする方が悪い。あれはすぐ解決できなければ国が弱るだけだ」


「戦争というものは始めるのは簡単だけど終わらせるのが難しいのよ」


「デストロイを2発くらい撃てば軍隊なんて壊滅するだろ、テスラは今一使い勝手が悪いしな」


「なによその恐ろしい魔法」


「デストロイは火系最上級攻撃魔法だ、テスラは雷系最上級広域攻撃魔法だ」


結局、ファンデルワールスゼロは完成しなかった。

テスラはMPを恐ろしく食うため、俺でも1発しか撃てない。破壊力と攻撃範囲は最強なのだがな。

それとテスラは空から雷を補給するため、迷宮では撃てない。


「それって使える人は他にいるの?」


「発動できる魔術師がいないな、Sランクの魔術師でも撃てない」


「そういえば、相変わらず革製防具を着込んでるわよね、双剣もぶら下げてるし」


「これが動きやすいんだよ、それに街の兵たちに稽古も付けるしな、着替えるのも面倒くさい。俺の兵たちは強いぞ、俺が手塩をかけて育てたからな」


「それとトルメキア皇国は西の山脈を超えて勢力を伸ばしているそうよ」


「あそこは火竜亜種の生息地だから人は手を入れられないだろ」


「山脈を超えて南じゃなくて、西に向かっているのよ」


「そっちはエルフのパロアがあるんじゃないか?」


「それなのよ、パロアとトルメキアが戦争になるかもしれないわね」


「ふむ、俺も黒いが一応エルフだ、力にはなるぞ」


「それは助かるわ、パロワにもそう伝えておくわよ。でもここからパロワまではかなり遠いわ、トルメキアを通らないとかなり遠回りになるわよ」


「グラビティフォースで一直線で飛んでいけばそう遠くはない。それとも戦争になる前にトルメキアを潰してもいいぞ。これからパロアに向かうのか?」


「そうなるわね」


「それなら俺が連れていったほうが速いだろ」


「じゃあ、お願いするわ」


グラビティフォースを使って、1週間でパロワについた。

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