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第13話 ダークエルフの統治(1)

俺は、ノワールの街の執務室にいる。


迷宮の4階層に作りたいと言ったら反対された…。


まずは、開拓村の建設だ。


迷宮探索隊を作った。これで開拓民を作る。魔導院にも協力を仰いだ。

開拓民を作ったら、村の建設を行う。


場所は、森をデストロイで焼き払った。4つの開拓村ができた。あと2つは様子をみて追加する予定だ。


その周りに砦を築いた。冒険者には魔物討伐のクエストを発行した。


俺は、村の外壁を作らせている。いずれは街の外はすべて村になる予定だ。


迷宮から出る魔石は金になる。それをほとんど建設に回した。そのせいか、6年で外壁は完成した。


外壁内の森は焼き払った。今は田畑がそのかわりになっている。


農耕機具もできるだけ改良した。肥料は公衆トイレを作って回収する。


豊かになれば収入も増える。公衆バスの代わりに、公衆馬車も作った。


特産品も作った。酪農によるバター、チーズ、それと酒だ。


今の問題は、人口増加だ。街の拡張が必要だ。衛星都市を作るとしよう。


一つあたり10年を目標にする。それで基礎を立ち上げる。


ノースノワールの街が立ち上がった。


次は、サウスノワールの街を立ち上げる。


俺は暇を見つけては迷宮に潜った。4階層は落ち着く。


ときおり地上に発生する火竜亜種は、グラビトンを撃ちまくって倒した。


そして、俺がノワールを手に入れてから30年が経過した。


俺ももう70に近いが、ダークエルフはどうやら長寿のようだ。見かけはまだ20代くらいだ。

全く年をとっている感じがしない。剣の腕もあがる一方で衰える様子がない。



ノースノワール、ノワール、サウスノワールと3つの街があり、当分はこれで人口を賄えるだろう。

ノースノワールは商業、サウスノワールは工業の街だ。工業は職人を雇いいれた。順調に街は成長している。


俺は正直、迷宮の戦闘だけでは満足できなくなっていた。

こういう仕事をするのも楽しいものだ。


ノースノワールとノワール、サウスノワールとの間にも公衆馬車を走らせている。

行き来が盛んなので本数も多い。

何もかも順調だ。


今の総統からはなにも言ってこない。

さすがに、長く居座ったジオクライオンも引退しており、新しい総統にはダークエルフには関わるなとでもいってあるんだろう。


たまに、火竜亜種討伐の依頼が来る程度だ。

そのくらいなら断ることもなく了承している。

火竜亜種は俺がグラビトンを撃ちまくるだけで死ぬから問題ない。

戦争も起きていない。


北のトルメキア帝国と伽盧皇国との間で小競り合いが続いたが収まったようだ。

決定的なこともないまま長いこと小競り合いを続けていたので両国とも疲弊したのだろう。


この国は俺がいることもあって平和だ。ウルズ連邦との戦いで領土の割譲を受けたようだがそれにも文句を言ってこない。

ウルズ連邦はおとなしくしているようだ。


不満があるとすれば、たまには狂戦士化して戦いたいものだが相手がいないくらいだ。


それと俺の領地と他の街の間にはあいかわらず魔物が出現するのでいまだに護衛をつけるしかない。

どうにかしたいものだ。

蒸気機関を作りたいのだが俺にはその知識がない。蒸気機関がほしい。


迷宮に関して言えば、ギルドに1階層12階と2階層12階に休憩所を建てさせた。

無茶をするものがいないようにランクに見合わなければ通さないようにしている。

これで死亡率も減った。しかし、3階層のスペルオーガやスペルロードで死亡する冒険者は絶え間ない。

こればっかりはどうにもならない。


神官に関しても冒険者を増やすように努力はしている。以前よりは増えた。

神殿や治療院の価格を抑えるようにはしているがそれでも儲けがおいしいのだろう。

できればもう少し神官の冒険者を増やしたい。


魔導院についても費用を抑えるようにしている。魔術師を多く生み出すためだ。こちらはうまくいっているようだ。

その代わりに援助金を出すことになったが、魔術師の育成も必要だ。

俺はもう魔導院には行かなくなった。あそこの資料室で必要なものは読みつくしたからだ。できれば禁書が読みたい。

マジックドレイン、マインドゼロも積極的に教えるようにしている。マインドゼロはやはり禁書に相当していた。

愚かな事だ。あれを使えば、スペルオーガやスペルロードにも対抗できるというのに阿呆か。


食事に関しては、以前の世界の料理をこの世界でもいくつか再現させた。好評のようだ。

この街が食べ物の名所にもなっている。いいことだ。


後は、畜産にも力を入れている。主に乳牛によるバター、チーズの生産だ。保管方法に問題があるので牛乳は諦めている。

乳牛は、肥料も産み出すのでそれは農業に回している。評判は上々だ。俺はチーズ好きなのだ。


酒造の生産も拡大している。ワイン、焼酎、ビール、果物酒が主力だ。俺の好みは焼酎だ。

果物は腐りやすいので酒にするのがいい、味がいろいろと楽しめる。いつの間にかこの街最大の輸出製品になっていた。

みんな酒好きなのか。


今の仕事は、ノースノワール、サウスノワールにも外周に外壁を立てて、農地をさらに確保することだ。

開拓民は入れたが、外壁はすぐにはできない。気長に待つしかないだろう。


この国の農地は南の諸島に集中している。魔力が少なく魔物がほとんどでにくいからだ。

この領地からもっと配給できれば国も潤うことだろう。




私は、テオクラリオン、ジオクライオンの孫だ。アルノール共和国の総統をしている。

今のところこの国は平和だ。忌々しいが、龍殺しのダークエルフのおかげだ。

一人で覇竜を倒し、一人で一国の軍隊も倒すという化け物だ。あの者がいるおかげでウルズ連邦もおとなしくしている。


ノワールの街を治めていたが、勝手に街を増やしているようだ。今では3つの街を治めている。

祖父からくれぐれも龍殺しのダークエルフには関わるなと言われている。


忌々しいが、言うとおりにしている。あの街には迷宮くらいしかなかったが今では商業、工業の街に変わっている。

農業も盛んで、南部の諸島から苦情がきている。今まで農業は南部の諸島が独占していたからだ。


その上、完全独立を宣言しているのであの領土が豊かになっても国にはあまり関係ない。

ノワール付近の街には影響があるらしく、豊かになっているようだ。


ノワールの街の方法を取り入れようとしている貴族もいる。


この国に強力な魔物が現れるとダークエルフが殺してくれる。関わるのはそれくらいだ。


ただ、ノワール産の酒はうまい。特に果物酒がうまい。チーズとやらもなにやらうまい。肉によく合う。

じゃがバターも寒い時期にはうまい。


ダークエルフのやることはよくわからんが、アルノールの食生活が豊かになっている。

忌々しいがあの者の内政能力は高いようだ。貴族の中には宰相に押しているやつが出てきている。

今のところ、ダークエルフには関わりたくないので退けている。

正直、この手の話を書くのは苦手です…。


これでも原文から少しづつ省きました。少し省きすぎたかもしれません…。

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