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第6話 緊急招集

ギルドからの緊急招集がかかった。


北の森に轟竜が見つかったようだ。

覇竜よりは弱い竜だが、それでも十分強力だ。


Sランクの俺にも招集がかかった。というか宿屋まで来て起こされた。


「君にも轟竜討伐に参加してもらう」


ギルドマスターのウォズニックだ。


「得意なのはなんだね?」


「専門は回復職ですけど、上級攻撃魔法も撃てますよ」


「タンカーじゃないので、前衛は無理ですね」


「それでは回復職と魔法職で働いてもらう」


やはり、というか広場に集まった。60人ほどいる。


前回よりも回復職が多いようだ。死者がでないのを祈る。


前衛は28人で回復職が16人、魔法職が18人だ。


S,Aランクだが、回復職にはBランクもいるようだ。


自分を入れてコキュートスが撃てるのは4人いる。


轟竜が北の城門近くまで来た。


急いで移動をはじめる。


「ダークエルフじゃない、私助けられたことがあるの、あの時はありがとう」


面倒なので頷いた。なるべくスルーしたい。


「あなたは、魔法職なの?」


「なんでもできるがタンカーじゃないから前衛は無理なんだ。コキュートスを撃ったら回復役に回るよ」


「前衛に行ったら最初の一撃で多分死ぬかもしれんな。そういうタイプなんだよ」


「なんでもってすごいわ、だてに救助隊はやってないわね」


「ついでに救助しているだけでそれが目的ってわけじゃないんだがなぁ」


「迷宮で迷ってもあなたがくるから安心して潜れるって人も最近多いわよ」


「こっちはそれで迷惑してるんだよ、それに、俺が行くまでに魔物にやられたら死ぬ、助かる保証なんてないよ」


「それじゃ、そろそろ始まるぞ」


詠唱を開始する。魔物はすぐ眼の前だ。前衛に近づきすぎると魔法攻撃があたってしまう。


コキュートスが4発撃ち込まれた。


次に、パラライズをかけて、前衛の後ろに回り込む。


前衛を全員探知したので全体回復を発動した。


中級魔法が撃ち込まれていく。魔法攻撃がおさまるまで前衛は待機だ。


何発目かのパラライズが効いたのか轟竜は麻痺状態になった。


剣士たちがようやく攻撃をはじめる。


覇竜のときのようなことがないように、パラライズをかけ直す。


これはギルドマスターにも言ってある。


麻痺状態から回復されると死者がでかねない。


パラライズが飛び交う。


剣士たちはひたすら切り続ける。


そろそろか、俺はグラビティを発動した。


死ぬ時に暴れて巻き添えがでるのはヤバい。


轟竜が悲鳴をあげる。


倒れる頃だろうか。


轟竜が地響きをあげて倒れた。


回復職の出番はなかった。そして、死者がでなかった。


ギルドに戻ると報奨金が渡された。


俺は日が暮れると、今日も迷宮に潜った。


まだ4階層には行ってない。巨雷狼との戦闘にも慣れてきたが、轟竜、覇竜が問題だ。あんなのがいるところに行ったら死ぬ。コキュートス4発くらってもまだ生きてるのはかなりヤバい。

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