苦痛の日々
(朝)
アヤネ「ん!くぅ~朝か~頑張らないとな~そろそろ行く準備ってそう言えば女子って準備にめちゃくちゃ時間かかるような話聞いたことあるぞ」
(髪を櫛でといて)
アヤネ「こいつメイク無しでこの顔か…まぁかなり整ってるな…中身がこんな男子高校生じゃなければ完璧だったな…俺がもしこいつと同じ学年だったら意識してたなw」
(登校中)
(出来るだけ見つからないように通り校舎前まで誰とも会わずに来て)
アヤネ「よし」
(校舎内に入っていった)
?「あれは?確か…」
(?の手には風紀委員の加入申請の書類…本来既にメンバーが決まっている風紀委員には入れないが?は親のコネで学長がそれを許可したのだった)
(部室にて)
アヤネ「こっちが書いた書類でこっちが今日のやるべき書類っと」
(書いた書類を先生に提出して)
(風紀委員の特別ルール…この学園は基本風紀委員に支えられている意味不明な構図と化した結果授業に出ていなくても書類をしている間は出席扱いされテストも無しでほぼ100%卒業出来る田中ユウは最初からそれ目当てであり仕事はしてないがしてる雰囲気を出してアヤネに書類を渡して書いて貰ったのを自分が書いたように出すという手法で昨年度はそれで乗り切ったのだった)
?「失礼します!」
アヤネ「あれ?どうかしたの?」
ユウ「誰?」
?「私は伊藤エルと申します!」
ユウ「伊藤家か…あそこは結構有名なはず…そんなあなたが何しにここに来たの?」
エル「私はこれから風紀委員の副委員長となるのです!」
ユウ「何それ?私への当てつけ?私はもう風紀委員の副委員長としてなってたんだけど?」
アヤネ「エル?君は何で副委員長に?」
エル「お父様とお母様が副委員長になって統治する者の横に立ち学んでこいと!」
アヤネ「ユウ…君はもう副委員長は2回目だ変わってあげな?それに副委員長が埋まっても書記とかあるし」
ユウ「わかったわよ…あの伊藤家の令嬢に喧嘩売ったらヤバそうだしね」
アヤネ「これからよろしくね?エル」
エル「よろしくです!アヤネ委員長!」
モブ生徒E「アヤネ委員長!実は雪山地帯に行った山岳研究部が帰ってこなくて!」
アヤネ「なに!?」
(すぐに準備を始めて)
アヤネ「行ってくる!」
エル「私も着いていきます~」
(部室に1人)
ユウ「仕方ないアヤネの仕事はやらないけど伊藤家の令嬢の仕事はやってあげるわよw」
(雪山地帯にて)
アヤネ「かなり吹雪いてる…これは危ないわねエル離れないで」
エル「わかりました!アヤネ委員長」
アヤネ「こっから先は更に厳しいな…少し無理をしてでも行かないと結構危ないわね」
エル「アヤネ委員長辞めといた方が良いです!これ以上は危険です」
アヤネ「エル少し待って…」
エル「戻って助けを呼びましょうよ」
アヤネ「行くわよこの先に」
エル「アヤネ委員長!?」
(進んでいくに連れて吹雪は強くなり)
アヤネ「ク…キツいわね」
エル「アヤネ先輩待って下さい」
アヤネ「待てない!すぐに行かないと人命に関わる」
(進んでいくそこで見たのは山岳研究部のメンバー5人が倒れていた光景)
アヤネ「!?」
(咄嗟にアヤネはワイヤーで全員を縛り引き寄せて全員を担ぐメンバー5人を担いで)
アヤネ「最高速度で下山するよ!」
エル「待って下さい!?アヤネ先輩」
(無事に下山した2人と山岳研究部のメンバーだったが山岳研究部を病院に預けると)
モブ生徒D「アヤネ委員長!実は今ボランティアしてるの一緒にやらない?」
アヤネ「いや…さすがに…」
(何とか小さく断ろうとしたが)
エル「良いですね!」
(エルはその眼差しをアヤネに向ける)
アヤネ「うん…わかったよ」
(エルとアヤネはボランティアに参加した)
(5時間後)
アヤネ「そろそろ戻ろうか」
エル「はい!」
(部室に戻ると)
ユウ「ずいぶんと遅かったねw」
(エルが書類に目を通すと)
エル「書類が終わってます!?」
アヤネ「ユウもしかしてエルの分やってたの?」
ユウ「そうだね~伊藤家の令嬢の為にもね」
アヤネ「てことは…私のは優しさでやってるとかは無いね」
ユウ「やるわけ無いだろw」
アヤネ「うん…わかった…私はそろそろ帰るね…家で書類とかやるからさ」
(帰路について自宅まで歩き)
(自宅に着くと家に入り鍵を閉めて)
アヤネ「はぁ…疲れる本当に」
(嫌な奴が増えた…ユウは相変わらずだしエルって子は俺の嫌うタイプだ…真っ直ぐ明るい性格…だけど私とは合わない…あの子は何でもやろうとしていた私と違い作ってもない雰囲気で…私とは完全に合わないとわかってしまった…VEこれは言わば貯めすぎていけない力でもあり諸刃の剣でもある…何故ならVEは人心のほころびから生まれる悪なのだから…だが今の私からすればまたこれも良いように感じてしまう…どうしたものか…)
(6時間後)
アヤネ「ふぅ…書類系は全部書けた」
(サイフを持って)
アヤネ「買い物にでも行くとしようか」
(家を出てすぐに)
モブ生徒G「アヤネ!実は街でて少しした場所にある洞窟に鉱石採取に行ってくれねぇか?」
アヤネ「いや…さすがに…私これから…」
生徒G「お願いだ!頼むよ~」(期待の眼差しが)
アヤネ「わかった…やるよ」
(嫌だ…嫌だ…嫌だ…そんな目を向けないで…)
アヤネ「行ってくるね…どれくらい鉱石採取すれば良いとあるの?」
モブ生徒G「一応少しでも良いから掘ってきてくれたら良いんだ」
アヤネ「わかった…」
(街を出て洞窟に入って)
アヤネ「何かおかしい…この洞窟は普通明かりが多くまだ新米でも安全な洞窟…実力が弱くても良いはず…それなのに異質だ…なんだ?真っ暗で…何か禍々しい邪気を感じる…」
(だけどおおよそ大丈夫だろう…少し程度の無茶なら)
(次の日)
担任「ホームルームを始める…今日は珍しく…と言うか初めてアヤネが休んだな…いや無断欠席だから…わからないな…あいつの事だ何かあって遅れるだけだろうが…初めてだこんな事は…」
(教室に異様な重い空気が流れる)
エル「え?アヤネ委員長なら昨日家で書類を書くと行って帰ってましたけど…何か巻き込まれたのですかね?」
ユウ「……これはもしかしたらヤバいことになるかもね」
(ユウの考察)
(おおよそアヤネの事だ誰かのお願いで街外に行って何かトラブルに巻き込まれ街に帰って来られない…または何かあって来られない状態になった…そう考えるべきだな…だけど少し考えすぎの線もあるが…アヤネの真面目さ的に無断と言うことはそう言うのが考えられるな)
エル「先生!アヤネ委員長から何も連絡すら無いんですか?」
先生「無いな」
生徒E「え~アヤネ委員長に頼みたい事あったのに…」
(その日の夜)
アヤネ「……」
(次回に続く)