無能付与術師 王国の王女たちに歓迎される
俺は礼をしたいらしい王女たちが乗っている馬車に乗せてもらって王国に戻った
王女たちに先ほどの戦いについて話をしたが
俺は精神的疲労のせいか眠ってしまった
夢を見る俺
大きなベッドの上にいる俺
ふかふかのベッドだ。それも 何人も乗れるような大きいベッドだ
これってもしかして王族用のベッドじゃないか?
俺の周りにはたくさんの女の子が股を広げて気絶している
股からは。。。
なんだこれは?
女の子たちを見る
美しい女の子たちだ
小さい子もいるな
あれ? 桃色髪のショートヘアの子。。。
さっき出会った第六王女ルーリ王女?
桃色髪のショートヘアの少女...十歳未満くらい?
ルーリ王女も股を開いて気絶している
そう思ってると
俺の前に燃えるような赤髪のショートヘアのイケメンが来る
めちゃくちゃイケメンだ
ちょっと待って俺はノーマルだぞ!と思ったが 、その人から
凄いいい匂いがした。
服を脱ぐ赤髪のイケメン美女
この方が、 エベル王女?
にやにやと笑みを浮かべるエベル王女
「ふふふ...アロスよ」
「余を抱くことを許す」
は??
目が覚めた
うむ。。。アロスよ
良い寝顔だったぞ
疲れていたのかな?
かわいい寝顔を観察させてもらったぞ
赤髪の美青年 エベル王女がにやにやしながら言う
ルーリ王女は黙っている
どうやら初対面の人と話すのが苦手っぽい
も。。。申し訳ありません!
エベル王女!
ルーリ王女!
俺は王女たちに頭を下げる
よいよい。。。
今 王城に着くところだ
この後食事会を開こうと思うが
アロスはどうだ?
エベル王女が俺に聞く
喜んで参加させていただきます!
俺は元気よく返事をする
笑顔を浮かべるエベル王女
うむ。。。アロスのために豪華な料理を作ってもらおう
今我らが母君である女王陛下は病気で床についているが
代わりに我ら王女でもてなそう
それでいいか?アロスよ
エベル王女が言う
はい!
礼儀も知らない無礼者ですがよろしくお願いします!
俺は返事した
ルーリ王女は無言で話を聞いている
馬車が王城に着く
俺はエベル王女とルーリ王女に連れられて王城に入る
俺は王宮に足を踏み入れた
まさか一介の冒険者の俺が王宮に入るなんて。。。
昨日まで追放で落ち込んでいたのに人生は何が起きるか分からないな。。。
俺とエベル王女とルーリ王女が王宮内を歩いていると
紫のぐねぐねした長髪のイケメン美女が現れた
エベル王女より背が高い
よう! 姉貴!ルーリ!どうしたんだ?
ファーザナに行くんじゃなかったのか?
こいつ誰?初めて見るな
紫のぐねぐねした長髪の美女が俺をジロジロ見る
イケメン女子だ
獣のような眼光をしている
この方は第二王女 グラリス王女
槍の名手としても知られている武闘派王女だ
おおグラリス!
この方はアロス
余とルーリと騎士たちの命を救ってくれた命の恩人だ!
エベル王女が笑顔で言う
あん?命の恩人?
なんかあったのか?
グラリス王女が怪訝そうな表情を浮かべる
うむ 実は盗賊の集団に襲われてな
護衛は十名 盗賊は三十名以上で劣勢だったのだが
このアロスが盗賊を全て討ち取ってくれたのだ!
その凄まじさは凄かったぞ!まるで武神だ!
エベル王女が興奮したように言う
はわ。。。
凄かったですぅ
ルーリ王女も言う
へぇ。。。このにいちゃんがねぇ。。。。
ふーん。。。
グラリス王女がじろじろと俺を見つめる
姉貴とルーリと騎士たち救ってくれてありがとよ!
盗賊三十名相手じゃあ騎士たちも全滅してたかもしれねえ
姉貴とルーリもどんな目にあったことか。。。
この国の王女グラリスとして礼を言うぜ!
ありがとうな アロス!
グラリス王女が俺に感謝を伝える
ありがとうございますぅ
アロス様!
ルーリ王女も礼を言う
いえ。。。この国で生きるものとして当然のことをしただけです
私としても加勢した側がたまたま王族だったというだけなので。。。
礼には及びません
俺を見つめるグラリス王女
ふうん。。。
お前いい男だなぁ。。。
グラリス王女が俺を褒める
だが俺を見る目つきがなんか狩りをする肉食獣みたいに見えるんだが。。。
。。。姉貴が既に狙ってそうだな。。。
あの堅物姉貴がこの惚れ込み方はすげえ。。。
だが独占はさせねえぜ オレも抱く。。。
小声で何か言うグラリス王女
よし!よろしくなアロス!
オレはグラリス!第二王女だぜ
グラリス王女と握手する俺
グラリス王女はその場を後にする
うむ。。。グラリスと仲良くなったな
余も嬉しいぞ
うーむ。。。確かクラムとイルファとルディアは今いないんだったな。。。
ラーズはいるみたいだな。。。リリアとセファナはいるかな?
全員揃いはしないがアロスの歓迎会を開こう!
エベル王女が言う
歓迎会?
歓迎会ってなんだろう?
俺は終わったら地元に帰ろうと思ってたんだけど
歓迎会ってなんですか?
エベル王女
俺はエベル王女に聞く
お主は今日からこの王宮で暮らすのだ
第一王子エベルが許可する
好きに暮らすといい!
よろしくなアロス!
エベル王女が燃えるような赤髪を揺らしてにっこりと笑って言った