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死後の世界

作者: たわし

ー死後の世界

そこは自由で、何も得る必要のない、常に満たされた世界


だがしかし、そこに住むある男は違った

「物足りない、僕は死ぬー」

彼は何かを求めて死後の世界で死ぬ覚悟を決めた



ー1800年

女性「だ、誰か!」

女性の助けを求める声が街中に響き渡る

はぐれ者「おら!さっさとよこすんだ!」

街のはぐれ者が女性の持っているカバンを狙う

男「おい!何をしている!」

一人の男がはぐれ者に近づく

はぐれ者「何だ貴様は」

はぐれ者達は男に近寄る

男「離してやるんだ」

はぐれ者「やるのか?かかってこい」

騒ぎを聞きつけた衛兵がはぐれ者と男を取り押さえた

男「俺は何もしていない!」

男は抵抗したが、複数の衛兵に為すすべもなかった

はぐれ者「ちっ!」

はぐれ者は持っていた煙玉で免れた

男「俺は何もしていない!」

男はそのまま牢獄へと投獄された



ー牢獄内

男「俺は何故ここにいるんだ...」

男は嘆いた

男「今まで経験したことのない不自由さだ」

男はうずくまって動かなくなった

たまたま一緒に投獄された老人に話しかけられた

老人「君は何をしたんだ」

男は話した

男「僕は助けようとしただけなんだ」

男は自分の非力さに怒りを覚えた

老人「それは気の毒に...」

老人は慰めの言葉を投げかけた

男は立ち上がり叫んだ

男「あの世界が恋しい!」

老人は男に質問をした

老人「何故人を助けようとしたんだ?」

男は答えなかった




ー3日の月日が流れた

衛兵の足音が近づく

男「・・・」

衛兵が扉を開けた

衛兵「出してやる。」

男は立ち上がり牢獄から外に出た

男が先ほどいた場所とは景色が違っていた

男「ここはどこだ?」

男は戸惑う

目の前には異様な光景が広がっていた

空は真っ黒、地面は廃れていた

馬に乗った一人の女性が男の元へ近づく

女性「さあ、あなたの力を貸して!」

女性は興奮していた

男は答えた

男「僕の力...」

男は回想した

何もできなかったあの場面が蘇る

男「よくわからないけど、助けになるなら...」

男は女性の馬に乗り、女性と共に走り去った



女性に連れられ、男はある場所についた

男「ここは?」

女性「多くの人がここで苦しんでいるの」

目の前には飢えた人達がそこら中にいた

中には衛兵の姿もあった

この場所にはある噂が立っていた


ーある男が世界を救う





男は状況を飲み込めなかった

女性「あなたが彼らを救うのよ!」

女性は男の肩を掴んで叫んだ

男「僕が救う...」

男は理解した

男「僕がここに来た理由は、苦しんだ彼らを救うためなんだ!」

男は自分を奮い立たせた

女性は男に説明した

女性「彼らを救う手はただ一つ、この世界を支配している異次元の存在を殺す事なの」

男は驚いた

男には心当たりがあったからだ

男「この世界を支配している者達...」

女性は聞いた

女性「何かしっているの?」

男は質問に答えた

男「僕は彼らと同じところから来たんだ」

女性はもう一度質問した

女性「あなたの知っている事を教えて」

男は答えた

男「彼らはここで常に何かを求めている。

そして、人々を苦しめる。

僕は思い出したんだ。

何も得る必要もなく、満たされていたあの世界の事を」

男性はそう言うと、腰に隠し持っていたナイフを自分の喉に当てた。

女性「やめて!」

男はナイフで自分の喉を切り裂いたーー







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