0:召喚
本当は1/1に投稿したかったんですけどいろいろやることが積もり積もって今日になってしまいました。
初投稿のためわかりづらい文章などはすいません。なるべく早く書けるように頑張ります。
「・・・は?」
口をついたのはそんな言葉だった。
人間不思議なもので理解の範疇をちょっと超えているものには恐怖や憧れの念を抱くのだが、
まるで自分の理解の及ばないことに関しては「小学生並みの感想」しか出てこないのだなとか見当違いなことを考えていた。
否、そのくらいしか考えられなかったのだと言い訳させてほしい。
全く今の状況についていけていないのだ。
「!”)#(*&”+$%」
誰かが声を発している。女の声だ。俺にもわかるがあれは多分英語ではない。
周りを見てみるとここは金属製の壁に囲まれた部屋のようだ。
薄暗いし雰囲気悪いしあまり長居はしたくない感じだな。
こんなとこに喜んでいられるヤツは実家がきっと下水道かなんかにある方々ぐらいだ。
そして周りから異臭を放っているよくわからない物体。
「ドロドロした何か」「凍った何か」「床にこびりつき焦げている何か」そして「人型の黒いシミ」
さすがにこれだけでは今突如として発生したこの状況についてなんもわからん。
「??????」
正直さっぱり今の状況が呑み込めない。
「)($)%$&”+*;”=|()%!」
首をひねっていると背後からさ先ほどと同じ声がする。
もしかしてこちらに話しかけているのだろうか。
仕方なしに振り返るとおっぱいと目が合った。
erotic!!!(誤訳)
やたらと露出の高い服装の褐色の女が、どうやらこちらに話しかけてきているようだ。
腰まで届きそうな亜麻色の髪、褐色の肌、そして瑠璃色の瞳。
なんだか、恰好が現実離れしすぎていて、ネトゲのアバターみたいだ。
なんて答えればいいんだ?とりあえずあれか。世界の共通語なら通じるだろ。
オレの30点未満の英語力を見せてやる。通じてください。何でもしますから。
「Pardon?」
「@#/@×=%¥°?」
いかんな。詰んだか。
いや、発音がおかしくて通じていない可能性がある。
日本人の日本語英語が全然通じないのは本場で実証済みなのだ。
「What???」
「Understand this language?」
おぉ!おっぱいさん英語ならわかりそうだ!!!よし英語だな!!!・・・再び詰んだな。
絶望しかない。どうやって今の状況とか聞いたらいいんだよ。
おっぱいと会話するために英語が必要とか聞いてませんよ?
「え、えーっと。ど、Do you speak Japanese?」
こ、これならどうだ??日本語もわかっててください!お願いします!!英語は無理です!!
自分から英語で話しかけておきながら、何を言っているんだろうと自分でも思った。
というか小賢しいことなんて考えず、最初から日本語で話しかければよかったのだ。
「??? What do you mean? Is not your mother tongue?」
え、えーとWhat do you mean?は知ってるぞ。
通じていなかったか?いや、完全に通じていなかった場合はWhat do you mean?ではなく別の聞き方をするはずだ。
しかしおっぱいさんは意味を聞いている。つまり通じてはいるということだな。
全然英語がわからないってどう伝えればいいんだ。I understand English a little.か?
このくらいしかわからんが、これだと
A「え?どういう意味??〇〇〇〇〇(わからんが何かを確認、もしくは問いかけてるハズ)???」
B「ちょっとだけ英語わかるよ!!!(多分こんな感じ)」
さすがにダメだろこれは。何か手はないモノか・・・・。
「これ疲れるからあまり連続でやりたくないんだけど…どうですか?これでわかりますか?
先ほどの言語ではなく、こちらの言語のほうが良いということでしょうか?」
「あ、はい。大丈夫です。すいませんなんか。」
長考タイムに入っていると、気を使ってくれたのか日本語で話しかけてくれた。
日本語喋れんのかよ。なんだよそれ無駄に恥ずかしい思いしたわ。
「そうですか、よかった。それで、えーと、あなたは誰でしょう?というか、どこから来たのですか?」
迷子の小さな子に効くようなことではあるが、現状を鑑みるに至極当然の質問とも言える。どうやって来たんでしょうね?
「いや、全然わかんないです。さっきまで普通に仕事してたんですけど。」
「え?その格好でですか?」
驚いた顔でこちらを見るおっぱいさん。
まぁそうだよねぇ…。全裸で今まで仕事してたって言われてもね。
オレもそう思います。てかなんで全裸なんだ。
「いや、なんか気づいたら服着てなかったんですよ」
我ながら無理があると思う。
是非同人誌の導入として採用してほしい。
スカート忘れて登校の時代は終わった。これからは気づいたら全裸で登校だ。
閑話休題。
「え、えーと、それは流石に・・・。まぁでもこちらにも・・・ですから・・・」
ほら言われた。
いやでもオレは悪くない。
悪くないよね?いやまずなんでこんなところにいるのかすらさっぱりわかんないんだよ。
「ここ、どこなんでしょう?」
何かいろいろ言っていたが独り言に近そうだったのでぶった切ってしまった。
カバンも持っていないし正直今何が起きてどこにいるのかさっぱり分からない。
現状の確認をさせていただかないことには、全裸で余生を過ごす羽目になるのだ。
「・・・だし、・・・だからそれでこちらにも責任・・・いえ・・・もしかして・・・しかし・・・はい?ここですか?ここはデルフィーア遺跡というところです。1万年以上前には出来ていたと思われます。最近見つかったばかりなので、まだあまり調査は出来ていませんが。」
全然わからん。日本にそんな意味不明な遺跡あったか?
そもそも土地とか国とか地域の名前を聞きたかったんだけどな。
ここは何パークが聞けばよかったんだろうか。
「とりあえず服を用意します。貴方はここでちょっと待っていてもらえますか?」
「え?あ、はい。わかりました。あの辺にいますね。」
端の方を指さして答える。流石に不特定多数の人に見られる趣味は持ち合わせていない。
まずは服、その次におっぱい。違う、現状の確認。
というか男の全裸見ててもやたら冷静な人だったな。
服装もエロかったしそういう店の従業員だったのだろうか。
おっぱいさんはもう部屋を出ていってしまったし、色々まだ聞きたい事だらけだ。
名前くらい聞けばよかったか。
とりあえず戻ってくる前に何がどうなってこんな状況になってしまったのか状況の整理だけでもしておかないとな。
◇
オレの名前は一柳 光。17歳ともうすぐ96ヶ月になる夢見がちな少年だ。
いつものように会社に行きいつものように作業をし、いつものように仕様変更があり、いつものように残業をこなした。
鬱にならないのはある種の才能だと思う。もっと誰かほめて。プリーズ。
いつものように帰って寝るだけでは味気ないしたまにはそういうお店にでも行くか!!
意気揚々と会社を出てスキップでお店へと向かう。
いや、この時間に空いてるわけなかった。
現在、草木も眠る丑三つ時。おおよそ午前二時半だ。
田舎のエッチなお店閉まるの早すぎない?
ムラッときたら即イケる()ようにしっかり24時間年中無休で空いていてほしいと思うのは、今の社会に毒されすぎているのだろうか。まぁ開いていないものは仕方ない。明日は絶対に行くぞ。必ずだ。鋼の意思で帰る。
そのためにさっさと帰って先に仕事進めておこう。
明日のために、絶対に!肌色動画は見ないぞ!!きっとな!!!
そうして家へと急いだ。
まてまて外寒すぎでしょ、凍死するわ。先に風呂入ろう。
明日を迎える前に凍死とか絶対に化けて出る自信ある。
仕事もついでに風呂で進めれば一石二鳥か。
体をささっと洗い、半分だけ蓋をしてノートPCを設置する。
設計書の直しでも先にやってしまいますか!すべては明日の桃色ライフのために!!
そうして意気揚々とノートPCを開いて作業を始めた。
◇
はずだ。確か設計書の誤字の修正とレイアウトの修正。18時付近に追加になった部分の追記をしていた。
そのあたりから具体的にどこまでやったか曖昧だな・・・。
なるほど寝落ちをしたのか。
つまり夢だな。明晰夢って奴だ。そうと決まれば!
夢よ、覚めてくれ・・・・覚めろ・・・・。
とりあえず念じてみた。
・・・だめか。
「夢よ!覚めろ!!」
・・・いやまだだ、まだ手はあるはずだ。
「I'll be Back!!」
いやこれじゃ帰ってきちゃうか。
◇
・・・無理なのか。
明晰夢を見ているときは覚めろと思うと大抵覚めたが今回はしぶといな。
夢の中で10分くらいしか過ごしてなくても起きたら朝、というのはよくある話。
一刻も早く起きて作業を再開しなければ、明日の下半身大満足プランを実行に移すことができない。
こんなところで遊んでいる場合ではない。
明日の予定に思いをはせていると、下半身が少しフライング気味に充電完了の合図を出している。
さすがに今ここではまずいですよ!
全裸見られてるしおっぱい凝視してたし非常に今更かもしれないんだけども。
戻ってくるまでにがんばっちゃえる選択肢はないし、ここは素数を数えるという伝統的な儀式により精神を落ち着か・・・。
「今戻りました。・・・どうかされましたか?」
oh・・・。ジーザス。
読みにくい文章ですいません。
ある程度進めた段階で文章等見直していきたいと思います。