4話、めんどくさ・・・
4話、めんどくさ・・・
・・・・・前回のおさらい・・・・・
きました異世界、きました魔道士、ついに俺は・・・・・
てかあいつ何処行った?
ドアを抜けた先に広がる異世界。まんま想像通りだ。そして俺の周りに人だかりができている。
一人の女性が話しかけてくる。
「救世主様、いつか私たちの元へいらっしゃると思っていました、光栄です。」
おい、ちょっと待て。
「ああ、なんとりりしいお方なのだ。」
おい、おっさん今何つった・・・・・・
お爺さんも其れにあわせて
「ご、後光がさしている・・・」
・・・いやさしてねえよ!!!
「救世主様、何かお言葉を・・・」
さっきの女性が言ってくる。え、なんか言わないといけないの。
「え、えーと、」
駄目だここは何とかやりすごさなければ、
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。
ところで俺は救世主ではありません。
ということで自分の家に帰って、ね・・・」
「「「はははははは」」」
は、何で笑いおきてんの、俺おもしろいこといった?
「はは、救世主様ご冗談を・・」
「え、冗談言ってないよ」
「では、お名前をお聞かせください。」
「た、田中英二。」
「ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおお」
何で歓声起こってんだよ!!!・・・まったく状況が読めない。
「おい、」
後ろにいた族長に声をかけられた。
「すまない、まだ良く分かってないだろう。」
族長、あなたは良く分かっていらっしゃる。
「言い忘れたが、今この国は危険な状態にあるのだ。
この国の周りにはモンスターが沸き立ち、
また最近、原始の荒ぶる神々が目覚めたという報告が入っている。
ほかには・・・」
大丈夫、察したよ。
「ああもう、なんで転生したてでこんなまずい状況なんだよ・・・
少しは考えて行動すればよかった(汗)」
「すまない、私から言っておく。」
族長からも俺と同じような苦労人臭がする、
かわいそうに(泣)・・・
「で、まあなぜか俺が救世主として思われていると、そういうことだよな。」
「ああ、この国に伝わる予言では、田中というものが
救世主として現れることになっている。」
「最悪だ、あいつ今度会ったら・・・・・」
「近々、お前に名前を与える式が行われる、本当にすまない。」
「なまえ・・・・?」
「ああ、名前を与える儀式だ。選ばれたもののみが其の名を名乗ることができる。この国では代々、強力な敵を倒し国の英雄として選ばれたもののみが其の名を名乗ることができるのだが・・・お前が現れたと知った村の住民が勝手に・・・」
「いや、まだ俺そんなことしてないし、
新しい名前とか自分で覚えられないし・・・・」
俺があせっているとき、
群集を掻き分け、一人の男が前に進み出てきた。
集まった村人が、騒然としている。
「あ、あれは」
族長が驚き、其の表情はかたまっていた。そして其の男は名乗った。
『わが名は、ゲーリー・・・・この国を竜から救った、
偉大なるパラディン
今・・・・此処で貴様に戦いを挑むッッッ』
彼の表情は、自信で満ち溢れていた、
パラディン・・・・
護衛職、最上級ランクの強さを誇る。
其の強さからゲームではチ-トキャラとしても扱われる。
何故そんなやつが俺に戦いを申し込むのか分からないが・・・・
なんか、
「お前・・・下痢みたいな名前してんな・・・」
『だまれっ!!!!!!!!』
怒っても仕方ないだろう、
初対面のやつに名前を馬鹿にされることは・・・
しっかし・・・
面倒すぎる状態だ。