常夜の国の話
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5/24 改訂しました
むかしむかし、それはもう みなが 魔法をつかえ、ねがえば かなったという そんな むかしのこと。
夜の おわらない 国がありました。
その国は、おひさまが あたためて くれないので、大地は こおりつき、植物たちは 土に とじこめられて いました。
いつもいつも、夜空しか 見ることが できなかったので、常夜の国と 呼ばれるように なりました。
人々は、なぜ おひさまが 出てきて くれないのか、とても 悲しんで いました。
あるとき、その 悲しみの声を 聞きつけた 神さまは、彼らを かわいそうに思い、大使徒さまに、その国に おとずれて彼らを たすけるよう いいました。
人々は たいへんよろこんで、とくべつな服と いえを用意して、ごちそうを ふるまいました。
どうやら おひさまの あるところは、王さまが しっている ようでした。
王さまを よびよせ、大使徒さまは、おひさまを かくさないで 出すように いいました。
しかし 王さまは、意味の 分からないことを いって それを 受け入れません でした。
ふしぎに 思った 使徒さまは、王さまに 神さまから あずかった 聖なるほのおの 光をあびせました。
すると 王さまは 苦しみだしました。
王さまは 悪魔だったのです。
おひさまの 光をきらう 悪魔の王さまの 力に支配されていて、おひさまの光が 届かないようになっていたのです。
大使徒さまは 悪魔をつかまえて、火で 追いはらうことに しました。
強い力を持った 悪魔だったようで、なかなか出ていきません。
悪魔は 怒ってさけび、国中の人々を あやつって 大使徒さまを おそわせました。
大使徒さまは 神さまからあずかった 力を使い、大きな 聖なるほのおを 呼びだしました。
すばらしい いきおいで 国中に 広がった ほのおは、光をよび、その光は悪魔を消し去りました。
悪魔の力が消えると、みんなはすっかり もとの よい人々に もどりました。
心優しい 使徒さまは、彼らに 神さまから あずかった力を すこし わけあたえ、みなが 不自由に ならないように してくれました。
そして みんなは 幸せに くらしました。
こうして、世界はまた 平和に 近づいたのです。
めでたしめでたし。
──抜粋 聖書のお伽話「常夜の国の話」より