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心を欲しがるブリキになる

子供の記憶が欲しい


ホラー映画じゃないけれど


奪ってでも高く付いても買いたいものがあるならば


この汚い心を浄化してくれ


年を取ると煙草の本数が増えてしまった


肺は真っ黒になってしまったけど


諸説ネットでは綺麗になれるらしい


そんなに綺麗におしゃれしたって


魚の血を抜くように


本質的には綺麗になれない


所詮、定食屋に置かれた社会のマネキンさ


見られるだけで食べられない


子供の記憶を私に返してくれ


私は心の欲しがるブリキになる

人は花を論じるが花を真剣に見たことがあるのだろうか?

人間は詩を論じるが詩を真剣に見たことはあるのだろうか?


という訳でこれで詩集は終わりとなります。



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