ネタバレ
完全なるネタバレなので、最後に読まれることをお勧めします。
完全なるネタバレとなります。
・お市の方=市村夏希
前世の記憶はありません。でも、市が死に際に「誰かに守ってもらわなければならない女ではなくて、誰かを守れるだけの強い女になりたい」と願ったことが、夏希の人格に強く反映しています。また、市とは違い夏希はとても素直です。裏設定として、小学校教員を志望しています。
・浅井長政=長谷部政文
前世の記憶はありません。ただ、家庭的な事情から長政よりも不安定な人格となっています。放っておくと危ない人ナンバー1です。裏設定として、中学校の理科教員を志望しています。専門は生物です。
・千歳=百瀬千花=倭迹迹日百襲媛命
倭迹迹日百襲媛命って誰だよ!?って感じだと思いますが、要するに『卑弥呼』です。倭迹迹日百襲媛命=卑弥呼説を採用しています。
前世の記憶は、千歳の世から持っています。裏設定として、中学校の社会科教員を志望しています。でも、全く社会ができません。
・羽柴秀吉=吉津秀彦=吉備津彦命
倭迹迹日百襲媛命=卑弥呼とするなら、卑弥呼の弟は吉備津彦命?ってことで。卑弥呼の摂政していた人です。
今まで何度も生まれ変わっていますが、千歳とは違い、秀吉だった世の記憶だけ持っています。裏設定として、中学校の国語科教員を志望しています。かなりの秀才君です。
・織田信長=安住信=安曇の王
安曇の王であった最初の記憶はありません。生まれ変わりの最初の方は遥か昔過ぎて忘れてしまっています。ただ、『彼女』と結ばれたいという衝動だけが彼を突き動かしています。
・イヨ=壱与
壱与は卑弥呼の死後、王位についた卑弥呼の親戚筋の女の子です。←これは史実。
生前、倭迹迹日百襲媛命は壱与に何を託したのか物語中には出てきませんが、きっと、安曇の王との来世の縁を願ったんじゃないでしょうか。壱与も鬼道(呪術的なもの)が扱えたと考えるなら、初めは壱与が『亥の子歌』を詠っていたんだと思います。(すみません、そこまで綿密に物語を考えられていなくて)
壱与だけが初めから全ての記憶を保持していて、登場人物達を見守っている感じです。
・柴田勝家=勝谷茂之
勝谷教授は夏希と出会うことで前世の記憶を得た・・・という設定です。
・万福丸=福永有
おまけでもあるように、イヨのカウンセリングを受けることで前世の記憶を取り戻しています。
・茶々=茶園梅美
・初=茶園初美
・江=水瀬美咲
この三人は前世が三姉妹だったことから、姉妹のように仲良しさんです。
まとめ
『君が代』は実は大和朝廷以前の九州王朝の王の死を悼んだ歌ではないか?という説をもとにしています。その九州王朝の『安曇』という一つのクニの王と倭迹迹日百襲媛命の恋物語が全ての始まりなんですね。
倭迹迹日百襲媛命は戦乱を治めるために周囲に担ぎ上げられた女王です。倭迹迹日百襲媛命が即位するにあたって、安曇の王は邪魔になった。こうなってしまっては、もう叶わぬ恋。じゃあ、いっそうのこと・・・という風に倭迹迹日百襲媛命は愛する男に手をかけるわけです。それを彼は覚えていないけれど、愛情と共に言い知れない憎悪も彼女に感じているんですね。二人が上手くいかないのは、『最初の』蟠りがあるからです。
以上が、物語の核心部分の説明です。
ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました!