プロローグ
初めて小説を書いてみました。拙い文ですが、楽しんでもらえると嬉しいです。
なお、あらすじに書いてあるのは、次の話からです。プロローグは伏線だと思っていて下さい。
とある場所に一人の、いや一つの存在が何か作業をしていた。
「ったく、あいつらだんだん容赦しなくなってきたからな。急いで終わらせないと。」
そう言いながらも、何故かまったりした様子で作業を進めていた。そして遂に、
「よし!出来た!あとはこの魔法陣を作動させてっと。」
嬉しそうに叫び、しっかり作動したのを確認した後ふと寂しそうに周りを見渡し、そのまま世界から消えてしまった。
「あ~!遂にやられたわ!」
世界から一つの存在が消えたすぐ後、その場所にたどり着いた白い翼を背中から生やした人達の一人が悔しそうに顔を歪ませて叫んでいた。他の人達も叫びはしなかったが全員同じような事を思っているのは顔を見ればわかった。
しばらく悔しそうに佇んでいたが、最初に叫んでいた、他と比べて少し立派な翼を持った一人がすぐに気持ちを切り替えて周りの人達に指示を出した。
「私はこの魔法陣の解析をしてるので、あなたたちはこの事を報告してきなさい。早く!」
他の人達が飛び去って行くのを眺めた後、魔法陣の方に視線を向け、ポツリと言葉を漏らした。
「まさか転生陣を使うなんて。しかもわざわざ記憶を消す魔法陣まで使うとは。何考えているのかしら、うちの神様は」